近江編(3):琵琶湖ホテル(15.3)

 京阪石山坂本線に乗って五分ほどで皇子山駅に到着。めざすはびわ湖大津館、旧琵琶湖ホテルです。すぐに辿り着けるだろうとたかをくくっていたら、道に迷ってしまいました。途中にあった交番で教えてもらい、やっとのことで着きました。おおっこれは凄い、まるで歌舞伎座のように外連味にあふれた、日本趣味コテコテの物件です。「びわ湖大津館」の公式サイトから引用します。
 びわ湖大津館は、1934年(昭和9年)、外国人観光客の誘致を目的に県内初の国際観光ホテルとして建築された建物(旧琵琶湖ホテル本館)をリニューアル活用した大津市の文化施設です。
 旧琵琶湖ホテル時代には、『湖国の迎賓館』として昭和天皇を始め多くの皇族の方々、ヘレン・ケラー、ジョン・ウエイン、川端康成など多分野の著名人をお迎えし、名実ともに県下唯一の格式を持ったホテルとして営業されておりました。
 建物の設計は、東京歌舞伎座や明治生命館等を設計したことで有名な岡田建築事務所(岡田信一郎創設)によるもので、桃山様式と呼ばれる特徴的な和風の外観と洋風の内観は、琵琶湖の風景と古都大津の風土に見事に調和したデザインとなっております。
 1998年(平成10年)、琵琶湖ホテルが新しく浜大津に移転することになり、この建物の取り壊しを惜しむ多くの市民の声に応えて、大津市が耐震と改修保存を行い、2002年(平成14年)4月から柳が崎湖畔公園 びわ湖大津館として新たに開館致しました。
 現在、3階建の館内にはレストランやショップの他、貸会議室・貸ホールや市民ギャラリーなどがあり、人々が集い、創造や交流を生み出す場として利用されています。
 そうか、岡田信一郎か。歌舞伎座の見立ては当たっていました。なお彼が関係した建築では、旧中之島公会堂護国院を訪れたことがあります。曇天のもとにぶく光る琵琶湖と、イングリッシュガーデンの顔はめ看板を撮影して、JR大津京駅へ向かいました。
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 本日の一枚です。
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 追記です。その後に読んだ『権力の館を歩く』(御厨貴 ちくま文庫)に次のような一文がありました。
 鳩山一郎は首相になりたかった。無邪気なまでにそう思いこんでいた。陽気で前向きで開放的な鳩山を見こんで、中学校時代以来の友人で建築家の岡田信一郎が、1924年、鳩山から何の注文も受けずに、鳩山のために文京区音羽の高台に三階建ての鉄筋コンクリート造りの洋館を建てた。無論設計料などとらなかった。(p.84)

by sabasaba13 | 2017-07-10 07:41 | 近畿 | Comments(0)
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