近江編(8):五個荘(15.3)

 さてそれでは付近にある近代化遺産を経巡りながら、能登川駅へと戻りましょう。ペダルをこいでいると、噂の飛び出し小僧と「コバタ物件」を見つけました。
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 そして日本でも数少ない書道の専門学校・淡海書道文化専門学校の旧校舎を撮影。
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 情報誌「三方よし」(第36号 2011.9)に紹介文があったので引用します。
 塚本さとは近江商人の家に生まれ、商家の妻として生涯を送った女性です。大正8年(1919)、さとは念願だった淡海(たんかい)女子実務学校を創立します。杉浦重剛、下田歌子、嘉悦孝子らとともに、仮校舎から授業をスタートさせました。 翌年、校舎を隣に移転。さとは校長として全力で運営にあたり、多くの学生たちに生き方の指針を示しました。カリキュラムは、一般教養から家事、作法、芸術までを幅広く網羅していました。経営にあたっては私財を投じ、最後まで学校の存続を望みますが、経営状態が悪化し、大正13年には閉校にまで追い込まれます。
 その後、さとの志を引き継いで学校経営を引き受けたのは創立以来の顧問であり、歌人であった下田歌子でした。大正15年、淡海実践女学校は下田歌子校長とともに、淡海高等女学校として再スタートを切りました。その際、滋賀県から交付を受けた校舎(県立神崎商業学校旧校舎)に移転しています。淡海書道文化専門学校の旧校舎です。
 実践女子学院を創設した、近代日本における女子教育の第一人者・下田歌子が関係していたのですね。彼女の出身地・岩村で銅像を見た記憶があります。
 竜田公会堂は、マンサール屋根が小粋な洒落た建物です。
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 旧五個荘郵便局は、キレッキレのシャープな意匠です。正面を三列の縦長壁で構成して垂直性を強調し、直線・直角・四角を組み合わせた装飾がちりばめられています。いわゆるセッション様式ですね、いろいろと郵便局物件を見てきましたがまごうことなき逸品です。
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 珍しい透かしブロックを撮影して、しばらく走ると「あんた! 何したん!!」という京都新聞の広告看板がありました。いや、その、突然そう言われても、もごもご。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2017-07-19 06:33 | 近畿 | Comments(0)
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