名古屋編(9):熱田神宮(05.8)

 再び名鉄に乗り、神宮前駅で下車。歴史学徒のはしくれとして、一応名だたる神社仏閣は訪れるようにしていますので、熱田神宮の見物です。三種の神器の一つ草薙の剣を神体とする、由緒の古い神社ですね。昭和天皇が敗戦を決断した理由は、アメリカ軍上陸によってここにある草薙の剣を奪われることを恐れたから、という驚天動地の事実があります。『昭和天皇独白録』からの引用です。「敵が伊勢付近に上陸すれば伊勢・熱田両神宮は直ちに敵の制圧下に入り、神器の移動の余裕はなく、その確保の見込みがたたない、これでは国体の護持は難しい」 嗚呼、言うべき言葉もありません。(と言いながらも)昭和天皇は北朝の末裔というコンプレックスに悩まされていたようなので、天皇の正統性を保証する三種の神器は絶対に欠かせないものだったのでしょう。少なくとも臣民の生命・財産よりも… それはさておき、ふらふらと散策し、神官の方々が本殿前をきれいに清掃しているのを見ながら、やはり神道の本質は「きれいにすれば神様は喜ぶ」ということなのだなあとあらためて納得しました。
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 そして信長が桶狭間大勝のお礼として奉納した信長塀を拝見。三十三間堂の太閤塀、西宮神社の大練塀とならび、日本三大塀の一つだそうです。日本三大○○ってたくさんあるのですね。さて駅に戻ろうとすると、「ATUTA」という黄色いTシャツを着た諸氏が、餓、もといお子様たちを前に何やらレクチャーをし、拍手の仕方などを教えております。なるほどなあ、少子化のあおりをくって、将来の信者確保のための布教活動か。それよりも、いまこの国で子供を生んで育てるなんてまっぴらだ、と人々が身にしみて痛感している原因をつくった政治家・官僚・財界の方々に神罰を与えてほしいのですけれど。無理な注文ですか、天照大神さん。
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by sabasaba13 | 2005-09-12 06:08 | 中部 | Comments(0)
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