言葉の花綵167

 絶対平和にいたる非暴力という"くもの糸"に私と一緒にぶら下がってください。(北御門二郎)

 真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。…真に人のためを為すにはその人たちの群れに入り、ありさまを学び、辛酸を共にし、その人となる。(田中正造)

 世界中どこでも見られる戦争墓地は、人間の命を尊ぶべき国家指導者たちの失敗を記す沈黙の証言です。(イツハク・ラビン)

 少し前までこの国は、「豊かだけれど生きづらい」社会と言われてきた。しかし、いつのまにか「生きづらい上に貧乏」という事態になっている。(雨宮処凛)

 軍隊はしばしば独裁体制によって、国民を力づくで抑圧してきたが、われわれは、民主的な話し合いの道を選ぶ。したがって政権維持のための武器はもういらない。不要なものは今日限りとする。この兵舎はこれからは教育者のものと変わり、博物館へと改造する。(コスタリカ大統領ホセ・フィゲレス)

 戦争を起こすのも人間なら、それを許さないで止めようと努力できるのも人間だということ。ここに一番の基本がある。(品川政治)

 反抗する彼等よりも一層愚かなのは圧迫する吾々である。(柳宗悦)

 人民に対して正義をもって当たること、神の道理も罰も人民のために配慮しておくこと、人民を守り、彼らの家族や婦人を保護し、流血を避け、街道を安全にし、人民に平和な暮しをさせること、神はこれらすべてをお前の義務としておられる。さもなくばお前に与えられた義務と関連づけて神はお前を罰し給うぞ。(イブン・ハルドゥーン 『歴史序説』)

 みなさんは、つぎの事実を隠すことはできない。それはかつてみなさんが、戦争という手段を取ったという事実である。この事実をしっかりと踏まえたうえで、日本人は着実に平和の道を進まなければならない。しかし日本はあろうことか再軍備の道に突き進もうとしている。これは由々しき事態である。私は日本の再軍備に反対する。(ラーダービノード・パール判事)

 指導者たちよ、民衆は論理では動かないことを知っているか。いわんや非論理ではなおさら動かない。民衆を動かすものは、ただ「事実」だ。「事実」については、指導者たちよ、貴君らが知るまいと思っていることまでも知っている。(正木ひろし)

 戦争とは何だろうか。相互の大量殺人、大量破壊行為なのだが、国家が認知さえすれば合法となり、殺人も罰せられない。なぜなら、自衛のための戦争は、近代国家の固有の主権行為であり、それは国際法でも認められているからだという。ただし、「自衛のため」と条件を付けても、最初から「侵略のために」戦争をしたと認める国はないのだから、実際上はすべての戦争が合法化されてしまうことになる。(色川大吉)
by sabasaba13 | 2017-09-20 06:22 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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