名古屋編(19):馬籠(05.8)

 そしてバスに乗ること約30分で馬籠に到着です。妻籠と同じく、中山道の宿場町として繁栄、近代における衰退、そして街並み保存によりよみがえるという道を歩んだようです。ただ自動販売機が散見されるなど、妻籠ほど徹底はしていません。坂道にそって家々が建ち並んでいるので、ロケーションは妻籠とは違った良さがありますけれど。ここは島崎藤村の生地でもあり、さっそく「藤村記念館」を見物。内容の薄い展示でしたね。ある若い女性が「ふじむらって何した人?」と朗らかに言っていましたが、この質問に一言で答えるのは難しい。そして少し道から外れたところにある藤村の墓、島崎正樹(藤村の父、「夜明け前」主人公、青山半蔵のモデル)の墓をお参りしました。
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 1時間ほどで見るべきものは見つ、バスに乗って中津川へ行き、JR特急で名古屋に着いたのが午後四時少し前でした。地下鉄桜通線に乗り換えて高岳駅で下車。うーむ、このあたりには異様なオーラただよっていますね。逢引きをする電柱、バットレスが支える民家、「ツヤ」「由美」「マド」といった不思議な名前の喫茶店… トワイライト・ゾーンですかね。それにしてもこの喫茶店は、二階建ての建物のどこにあるんだろう? ↑の方向は空なのですが…
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 徒歩十分ほどで二葉館に着きました。うーむ、外見は異様ですね、さまざまな形の屋根が無秩序にごつごつと組み合わされています。内部のインテリアはけっこう落ち着いたもので、肩透かしをくわされました。川上貞奴がつくった邸宅ですから、もっと奇抜なものだと思っていたのですが。二階には、城山三郎の仕事場が復元されていました。
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 ●文化のみち双葉館 http://www.futabakan.city.nagoya.jp/index.html

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2005-09-25 19:48 | 中部 | Comments(2)
Commented by umikiyo at 2005-10-02 08:24 x
この石畳の坂道、以前、高山から東京への帰り道に立ち寄ったことがあるのですが、懐かしいです。県を跨ぐ合併で一時話題になりましたが、合併後の結果はどうなのでしょうか。商売を含めてそこで生活をするということと、観光と史跡保存のために町並を残すということは、一部で相反するところもあり現実はなかなか難しいところですね。
Commented by sabasaba13 at 2005-10-02 13:45
 こんにちは。県外合併の件ははじめて知りました。思い出してもそれほど大きな動きや反響はなかったようです。全国的にも気になりますね。
 観光と史跡保存のバランスについても、もう少し現地の方にお訊ねすればよかったと思います。
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