そしてバスに乗ること約30分で馬籠に到着です。妻籠と同じく、中山道の宿場町として繁栄、近代における衰退、そして街並み保存によりよみがえるという道を歩んだようです。ただ自動販売機が散見されるなど、妻籠ほど徹底はしていません。坂道にそって家々が建ち並んでいるので、ロケーションは妻籠とは違った良さがありますけれど。ここは島崎藤村の生地でもあり、さっそく「藤村記念館」を見物。内容の薄い展示でしたね。ある若い女性が「ふじむらって何した人?」と朗らかに言っていましたが、この質問に一言で答えるのは難しい。そして少し道から外れたところにある藤村の墓、島崎正樹(藤村の父、「夜明け前」主人公、青山半蔵のモデル)の墓をお参りしました。
1時間ほどで見るべきものは見つ、バスに乗って中津川へ行き、JR特急で名古屋に着いたのが午後四時少し前でした。地下鉄桜通線に乗り換えて高岳駅で下車。うーむ、このあたりには異様なオーラただよっていますね。逢引きをする電柱、バットレスが支える民家、「ツヤ」「由美」「マド」といった不思議な名前の喫茶店… トワイライト・ゾーンですかね。それにしてもこの喫茶店は、二階建ての建物のどこにあるんだろう? ↑の方向は空なのですが…
徒歩十分ほどで二葉館に着きました。うーむ、外見は異様ですね、さまざまな形の屋根が無秩序にごつごつと組み合わされています。内部のインテリアはけっこう落ち着いたもので、肩透かしをくわされました。川上貞奴がつくった邸宅ですから、もっと奇抜なものだと思っていたのですが。二階には、城山三郎の仕事場が復元されていました。
●文化のみち双葉館
http://www.futabakan.city.nagoya.jp/index.html
本日の一枚です。