沖縄編(18):小浜島(05.8)

 午後は小浜島徘徊です。NHK朝の連続ドラマ「ちゅらさん」の舞台となった島ですが、興味ないのでそれはどうでもよろし。那覇空港で「沖縄・奄美《島旅》紀行」(斎藤潤 光文社新書216)を購入して読み終わり、小浜島に関するいろいろな噂を知りました。アカマタ・クロマタという秘祭があり、撮影・録音・スケッチ・メモ・携帯電話持参・祭りのようすを他人に話すこと、すべて厳禁で、これをやぶった人が翌日冷たくなって見つかった… ヤマハがはいむるぶし(南十字星)がというリゾートホテルをつくろうとした時、島民は観光客が押し寄せることに気が進まなかったが、そこはハブが多い所なのでまあいいやと(それを黙って)土地を売った… ハブが多いことに仰天した建設業者が、コブラの天敵である孔雀を飼い、それが野良となって島内を徘徊している… そそられますね。港の近くにある民宿で自転車を借り、若い男性に「この島では御嶽の見学はできますか」と訊ねたところ、「小さい頃中に入ってこっぴどく叱られました」という答。気をつけましょう。さっそく出発ですが、しかし数分後にすぐとりかえしのつかないことをしてしまったと後悔するはめになりました。と、に、か、く、アップ・ダウンが多い! きつかったですね、腰を引いてバイクか車を借りたほうが無難でした。まずは標高99mの大岳(うふだき)展望台に行こうとしましたが、道しるべや案内板がまったくありません。右往左往してようやく発見して、登頂。このあたりの島々の中でもっとも高い展望台なので、眺めは絶品です。さきほど行ったカヤマ島、西表島、黒島、竹富島、石垣島をぐるりと見渡せます。下りる途中で、何やらけばい鳥を発見、野良孔雀だ! あの噂は本当だったのですね。
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 そして放映を記念してつくられたらしいちゅらさん展望台へ。こちらでは、マンタ(イトマキエイ)の通り道として有名なヨナラ水道、海中に長い石垣をつくって引き潮の時に魚をつかまえる魚垣(ながき)、そして「ちゅらさん」に出てきたという和也の木(台風により枯れていましたが)を見ることが出来ます。さて細長い岬である細崎(くばざき)へ行こうとしたら、道しるべもなく、民宿でもらった地図もわかりづらく、おまけにすごいアップ・ダウン。断念しましたが、ようやくわかりました。小浜島の人たちは、観光客に来てほしくないんだ! 静かで落ち着いた島の暮らしを脅かされたくないという気持ちを、しかと受け止めました。中央にある集落に行き、御嶽を外から眺め、シュガーロードというサトウキビ畑の中を貫く長い一本道を駆け抜け、港に戻りました。
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 石垣港に高速船で戻り、「麦わらぼうし」で夕食をとり、いよいよヨットによるサンセット・クルーズです。情報誌で知った「Hanalee(ハナリ)」というヨットで、船主はテキサス生まれのマイクさん。車で迎えに来てくれて、さっそく乗船しました。残念ながら雲に隠れて夕陽は見られませんでしたが、静かに海を滑り進むヨット、潮風、移ろいゆく雲と空の色、市内の夜景を十分に堪能。ヨットの操縦をさせてくれるというおまけつき。彼はこのヨットで東南アジアを旅し、ここ石垣島に落ち着き日本人女性と結婚しているそうです。他にもシュノーケリング、カヤック、ジャングルトレッキングといった企画もあるそうですので、また参加したいな。ちなみに彼が好きな沖縄の海は、鳩間島と阿嘉島だそうです。URLはhttp://www2.ocn.ne.jp/~hanalee1/index.html
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by sabasaba13 | 2005-10-23 23:30 | 沖縄 | Comments(0)
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