その隣にある赤山禅院も紅葉がきれいでした。わりと人も少ないし穴場です。ここはさまざまな祠が集められている民間信仰の集合住宅ですね、京都町衆の祈りと欲望を垣間見ることができます。金神社、歓喜天、相生明神、不動さま… 願掛けのはしごを堪能できますね。
さてこれから蓮華寺、岩倉実相院、円通寺とまわる予定でしたが、時間がありません。断腸の思いで取りやめ、大原に向かいましょう。出町柳まで行って自転車を置きバスに乗ろうとしたところ、高野橋のところにショッピングセンターがありました。渡りに船、自転車を置かせてもらい、トイレを拝借し、軽食をとりました。山ノ神の大好物、玉子焼とうどんのセットを食し、ここからバスに乗って大原へ。さすがに満員で座席に座れず立ったまま到着、後部扉からも乗客をおろし係員が移動式の料金箱をゴロゴロともってきてくれました。おかげで「スルッとKANSAIカード」を使えました。
原宿の如き人ごみをかきわけ商店街を通り抜け、三千院に到着。いやあああ、素晴らしい。やはり山中に近いためか、紅葉も鮮やか、植物や苔も瑞々しく生き生きとしています。ところどころに配置された石仏も風情をそえています。京都が好きな理由の一つが、苔です。柔らかく地表を覆う、陰影に富んだ緑の苔を見ているだけで幸せ。その上にさまざまな色の落葉が散っていたら、お銚子もう一本! いいですね三千院、「ぼうや良い子だ…」じゃなくて「京都大原三千院…」と思わず口ずさんでしまいました。
本日の一枚です。