京都錦秋編(8):高山寺(05.11)

c0051620_632230.jpg 本日は王道の中の王道、「ここを見ずして紅葉を語る勿れ」と小堀遠州が言ったかどうか知りませんが、高尾・嵯峨野・嵐山。朝七時半にチェックアウトし朝飯も食わずに京都駅へ。荷物をコインロッカーに預けて、バスを待ちます。幸い高尾直行の臨時便に乗ることができました。大宮通のあたりで、京都三大祭を描いた鏝絵(こてえ)を発見。「京都府左官技能専修学院」のビルでした。こうした技能の継承は嬉しいかぎりです。渋滞もなくスムーズに栂の尾に到着し、まずは高山寺を拝見しました。普段ですと三尾の紅葉の盛りは11月上旬らしいのですが、今年は十分に葉が残っています。山々を彩る赤・黄・橙の見事なグラデーションには言葉を失います。正方形を斜めにずらして連続的に配置した、見事なデザイン感覚の敷石もみものですね。日本最古の茶園、そして石水院を見学。後者は、明恵が後鳥羽院から学問所としてもらった建物で、当時の唯一の遺構です。その趣味の良い簡素さ、質実剛健さにはほれぼれします、冬は相当寒そうですが。パンフレットには、アッシジの聖フランシスコ教会と兄弟教会の約束をとりかわしたとあります。明恵上人(1173~1232)と聖フランシスコ(1181~1226)は同時代人で、ともに清貧の生涯を送りながら信仰を深めたという類似点があるからだそうです、成程。小鳥に説法した聖フランシスコ(ジオット作)と、小鳥やリスにかこまれて座禅をくむ明恵(成忍作)、そう言われると似ていますね。後世、プロテスタントに対抗してカトリック布教拡大の中心となったフランシスコ会の創始者と、日本版宗教改革でもある、個人の信仰を重視した鎌倉新仏教に反駁した明恵、そうした旧教側の連帯感もあるのかな。明恵の歌です。
 あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月
 なお「鳥獣戯画」は甲・丙巻が東京国立博物館、乙・丁巻が京都国立博物館に寄託されております。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-02-13 06:05 | 京都 | Comments(2)
Commented by 湖南 at 2006-02-26 12:00 x
初めまして

栂尾高山寺のことでシンクロしましたので、TB/リンクさせていただきました。

どうぞよろしく。
Commented by sabasaba13 at 2006-02-26 19:54
 こんばんは。こちらこそよろしくお願いします。貴ブログを拝見して、明恵のことがよくわかりました。これからもいろいろとご教示ください。
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