桐生・湯西川温泉編(4):鹿沼(04.2)

 翌朝、少し早めに目が覚めたので、宿の周辺を散策しました。深山幽谷、とまではいきませんが、雪に覆われた山々と木々、そして清冽な流れの小川、清々しい青空に身も心も洗われるようです。と、通りすがりの旅行者は気楽なものですが、雪国の暮らしは大変な苦労がともなうのでしょうね。中学生がつくったこんな標語がありましたが、それほど神経過敏にならなくてもいいよ、と見知らぬ人は呟くのでした。
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 朝食をいただき、早く帰る方、スキーに行く方、栃木の町を散策する方と、三々五々解散となりました。私は湯西川温泉駅まで行き、鹿沼に行ってお目当ての川上澄生美術館を訪問することにしました。駅の近くになかなか絵になる鉄橋がありましたが(野岩線湯西川橋梁)、解説板を見ると架橋は1983年で、塗装を必要としない耐候性鋼材を使用した無塗装橋梁だそうです。鹿沼駅から十数分歩くと、美術館に到着。川上澄生。宇都宮高校の英語教師を務めながら、異国情緒とユーモアに溢れた作品を作り続けた版画家です。棟方志功が「わだばゴッホになる」と言って東京に飛び出し、絵が入選できずに懊悩していた時に出会ったのが川上澄生の「初夏の風」という版画です。それがきっかけで肩の力が抜け、好きなことを自由に表現できる版画に転向したとのこと。「われはかぜとなりたや あのひとのうしろよりふき あのひとのまへにはだかる はつなつのかぜとなりたや」という素敵な言葉が刻まれている版画です。うん、私もなりたい。残念ながらこの作品は、初夏しか展示されないので見られなかったのですが、ちょうど川上澄生ア・ラ・カルト展が開かれていて、いろいろなタイプの作品を鑑賞できました。ほのぼのとした良い気分。鹿沼の町並みは見た範囲ではとりたてて言うべきことはありませんが、大谷石づくりの蔵が点在しています。
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 昼食は何気なく入った「来々軒」という中華料理店。ふとメニューを見ると、メンチカツ定食があるではないか。これはたいした識見ですね、さっそく注文。味は特筆すべきほどではありませんが、付け合せのポテトサラダは絶品でした。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-04-13 06:05 | 関東 | Comments(0)
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