小幡・白井・桐生編(4):白井(06.2)

 上州福島駅に戻る途中に、戦前の物件らしき和洋折衷風の福島公会堂を発見。さっきの富岡市講堂といい、公会堂建築の優品がまだまだありそうですね。なぜこの地域に戦前の公会堂物件が多く残っているのか、疑問として記憶にインプットしておきます。これも戦前の物件らしき駅の変電所を写真におさめ、丁重にお礼を言って自転車を返却し、再び上信電鉄に乗って高崎に戻りました。ふと気がつくと、ブランド物で身を固めた粉屋の娘の如きうら若き女性が二人、駅の立ち食いそばをたぐっておられます。この手の女性が食べるのだから美味しいに違いないと何の根拠もなく判断し、さっそくラーメンを注文。350円にしては十分に美味な醤油ラーメンでした、叉焼も二枚はいっていたし。でがけに看板を見ると「旅の味 たかべん」。だるま弁当で有名な「たかべん」経営の店だったのですね。
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 上越線に乗り換えて渋川まで約30分、列車から降りたほとんどの方は伊香保温泉に向かうようですが、私の目的地は白井です。幸い、バス発車の二分前。飛び乗って運転手さんに確認すると、鯉沢という停留所で降りて歩いて十分ほどだそうです。途中で乗ってこられた年配の女性が鯉沢の住人で地理に詳しいよと紹介されました。三人で和気藹々と会話を楽しみながら鯉沢に到着。実は私の母が群馬県出身なので、「そうだいねえ」「…だんべ」「よい(容易)じゃない」といった群馬弁がしみじみと心に浸みわたりました。バス停からしばらく同行して道を案内してくれ、近道まで教えていただきました。旅先で人の情けに出会うと、ほんっとに嬉しいものですね。そして白井に到着。関東平野と越後地方の接点、利根川と吾妻川の合流点という要地に位置し、宿場町として栄えたところです。江戸時代は天領でした。中央には清水の流れる白井堰と桜並木、鐘楼や白壁の土蔵、古風な民家が建ち並ぶ瀟洒で静謐な街です。からっ風を防ぐための防風林もいい景色ですね。またこのあたりは、「田なし水なし井戸深し」と言われて嫁をやってはいけないとされたそうです。水不足にはかなり悩まされたようで、堰ぞいにいくつも共同井戸が良好な状態で残されているのも光景に味わいを加えています。ほとんど人通りもなく、夕日を受けてしっとりと佇む街並みを散策していると、身も心もとろけてしまいそう。桜が咲く頃にまた来てみたいな。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-04-21 06:12 | 関東 | Comments(2)
Commented by KawazuKiyoshi at 2006-04-21 16:02
面白そうですねー。
ちょっと寄らせていただきました。
詩と音楽と数学は宇宙のハーモニー。
何度書いたことでしょう。
生きているって素晴らしいですねー。
Commented by sabasaba13 at 2006-04-21 19:16
 こんばんは。この世界は生きるに値するということには全く同感です。しかし、充実した生を享受する可能性を奪われている人たちが、いかに多いことか。その犯人を注意深く探り当て、粘り強く対抗していく努力をしたいなと思います。
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