松江・萩・津和野編(3):松江(04.3)

 そして塩見縄手にある「小泉八雲記念館」へ。彼の自筆原稿や遺品などが展示されていますが、小さいけれど解説もわかりやすくなかなか充実しています。目を引くのが、彼が愛用していた非常に丈の高い机です。ハーンは左目を負傷により失明し右目の視力も悪かったので、この机で顔を押し付けるように読書や執筆をしていたのでしょう。そういえば、彼のポートレートはすべて左を向いていますね。そしてすぐ隣にある「八雲旧居」へ。熊本に転任するまでの約五ヶ月間を妻小泉セツと暮らした家です。士族の屋敷として建てられた和風建築で、床の間を背にすると三方の小ぶりで洒落た庭を眺めることができます。八雲もここがお気に入りだったとか。畳と木々の香りに包まれ胡坐をかきながら、陽光を浴びる庭をぼーっと見ていると一陣の涼風が頬をなでます。何の留保もなく、わたしゃこういう「日本」を愛しますね。「日本」の何を愛し、何を憎悪するかは自分で決める。八雲が愛した「日本」を破壊した/破壊する連中には、そういう権利はない。おおっと、憤ってしまった。なおハーンが避暑のためにたびたび訪れた焼津の魚屋乙吉の家が、明治村に保存されています。実は彼の著作は読んだことがないので、これを機に挑んでみようかな。彼が日本の何を愛し、何を憎悪したのか、興味があります。
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 さてキコキコと自転車をこいで、次なるは宍道湖遊覧船。最上部が何もないまっ平らなデッキになっており、床に座り込んで360度周囲を見渡せます。鏡のような湖面と、松江の街並み、松の生えたチャーミングな嫁ヶ島を堪能満喫。そして駅前に戻り、「かねやす」でおいしい岩海苔雑炊と白魚をいただきました。
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 おっ、宍道湖に沈む夕陽の時間が迫ってまいりました。没法子。ガツガツとたいらげて、ふたたび宍道湖畔まで自転車でダッシュ。空と湖を真っ赤に染めながら嫁ヶ島の向こうに沈む夕陽を見ることができました。今回は時間がなくて入館できなかったのですが、宍道湖畔にある島根県立美術館もいいですよ。日没後30分まで開館しており、美味しいレストランで舌鼓をうちながら夕陽を眺めることができます。

 本日の一枚は、宍道湖の夕陽です。
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by sabasaba13 | 2006-05-08 06:11 | 山陰 | Comments(0)
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