台湾編(3):旧総督府(06.3)

 それはさておき、現地ガイドの方と落ち合い、トイレ休憩の時間を利用してさっそく一服。これは私にとってその国の喫煙事情と経済状態を把握するための重要なセレモニーです。空港内では分煙ブース以外は前面禁煙、しかし外に出てみると皆の衆が平然と歩行喫煙をしていました。うん、建前は分煙を進めているが、内実は喫煙に対して寛容なようです、よかよか。灰皿の吸殻をチェックすると、ポルトガルよりは長くスイスよりは短いものが多く、それほど経済状態は悪くないと勝手に判断しました。待合室に戻ると軍服姿の二人の兵士が寛いでいました。後でガイドの方に訊ねたら、台湾では20歳から徴兵されるそうです。大陸との緊張した関係を痛感。さて、バスに乗り込みまずはホテルに向かいます。車内に乗客のために貸し出す傘が十数本あり、多雨地域であることを実感します。
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 ホテルに着いて旅装をとくと、夜市観光出発まで二時間強です。義父は疲れているというのでホテルの部屋で休憩、われわれ二人は近辺を徘徊することにしました。外に出ると粉糠雨でした、私の善行と山ノ神の運が、神様と鬩ぎあっているようですね、ふぁいとっ。まずはタクシーで総統府(旧台湾総督府)へ向かいましょう。台湾のタクシーは大変便利です。とにかく運賃が安い! 初乗りが75元ですから、日本円で約260円(1元≒3.5円)。流しのタクシーもたくさん走っており、チップの慣習もなし、メーターも見やすいし、これを使わない手はありません。ガイドさんの話では不正料金をふっかけることもないそうです。(ドアの開閉は手動) 旧総督府まで100元ですみました。あらためて台湾の物価の安さを感じましたね。
 日本の植民地統治のシンボルであるこの建築は、長野宇平治の設計により1919年に竣工され、今でも現役の庁舎として利用されています。視覚的に台湾人を威圧するという狙いがあったとしても、見事な意匠ですね。水平方向に広がる本体部分と中央に聳える高さ60mの塔が絶妙のバランスをなし、赤煉瓦と白い石のコントラストもお見事。台湾では市民による歴史の掘り起こし運動がさかんで、たとえ植民地支配に関係する物件でも保存して調査・研究に資しているようです。朝鮮総督府は完全に撤去されましたが、その差は前述のように台湾統治が朝鮮にくらべて緩やかであったことに起因していると思います。こうした物件を保存するも撤去するも、もちろん当該国の判断によるべきものですが、できうれば残してほしい。加害側であるわれわれが、往時の状況を感じ、植民地支配について考えるための重要な便になると思います。なお、一階部分は、平日午前中に見学が可能だということです。

 本日の一枚は、旧台湾総督府です。
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by sabasaba13 | 2006-05-29 08:01 | 海外 | Comments(2)
Commented by ネリ at 2006-05-29 08:03 x
面白いですねwwww
Commented by sabasaba13 at 2006-05-29 11:56
 ありがとうございます。
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