台湾編(16):台北市内(06.3)

 さあいよいよ最終日です。天気はやっと曇り、時々晴れ。どうしても見たい物件がいくつかあり、それを精力的に見て歩きたいので、単独行動をとらせてもらいました。まず中山北路を歩いて、地下鉄中山駅へと向かいます。この道路は、7車線もあり、並木も整えられた立派な道路です。植民地統治時代に、市街中心部と台湾神社(現円山大飯店)を結ぶ道路として、後藤新平民政長官がつくらせたものだそうです。あくまでも植民地支配のためにつくった施設が、結果として現在の台湾社会に役立っているという、一つの好例ですね。まずは地下鉄に乗って中正紀念堂に向かいます。たまたまなのかもしれませんが、携帯電話にかじりついている人はあまり見かけません。以前、山ノ神が山手線に乗った瞬間、霊界アンテナ(筆者注:単なる寝癖)が何かを感じとり周囲を見回したところ、座席に座っている七人がすべて携帯電話でメールをうっていたそうです。鬼気迫る光景ですね。
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 ちょうど学校の登校時間で、たくさんの小中学生が学校へ歩いていきますが、制服が体操着のようです。そして胸には番号が縫い取られています。たぶん学籍番号かと思いますが、学校における管理体制がかなり進んでいるという印象を受けました。日本のように氏名を刺繍するのも違和感がありますけれど。個人の尊厳という点では、まだ番号の方がましかな。なお台湾では、○○国民小学校と称しています。これも日本の植民地統治の名残かもしれません。保護者が自家用車で送り迎えをしている光景もけっこう見かけました。越境して進学校に通わせる事例も多いのかもしれません。これはガイドさんに訊いておくべきだったのですが、私立学校はそう多くないようです。もうしばらくすると、日本のように、高所得者の子供たちは私立学校で英才・エリート教育を受け、中低所得者の子供たちは公立学校で滅私奉公教育を受けるようになるのかな。陳水扁総統、それは止めたほうがいいですよ。人々が批判精神を失い、リヴァイアサンの暴走を止めることができなくなります、どこかの国みたいに… さて二人の警察官が小学校の前で交通指導を行っているので、あまりうろうろしていると怪しまれます。南門のすぐそばにある旧総督府専売局に行きましょう。
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 本日の一枚は、中山北路です。
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by sabasaba13 | 2006-06-24 07:33 | 海外 | Comments(0)
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