房総半島編(3):館山(06.7)

 さて、観光案内所で戦争遺跡に関する資料か地図を所望すると、どうやら館山市はこの物件には力を入れていないようですね、ないとのことでした。これは困った、さっそく一回目の作戦タイムです。駅前にあった喫茶店に入って、カレーライスを頬張りながら沈思黙考。問題点は三つです。まず遺跡がかなり広範囲にちらばっているということ、インターネットを通して入手した地図があまりにも茫漠としていること、そして今にも雨が降りそうな曇天。選択肢は二つ、駅前で自転車を借りるか、タクシーを貸切にするか。やはり正確な地図がないということで、後者を選択しました。駅前にある地元タクシー会社の営業所で交渉をし、二時間貸切ということで折り合いました。おおざっぱな地図を渡し、行きたい所を告げますが、運転手さんも場所がよくわからないようです。
 まずは駅から十分ほど走って、赤山地下壕跡へ着きました。解説板によると詳しい由来は不明ですが、おそらく太平洋戦争末期に、海軍航空隊の地下壕としてつくられたようです。全長1.6kmとかなり大きな施設で、その一部に実際に入ることができます。公民館で受付をすると、ヘルメットと懐中電灯を渡されました。ぞぞぞぞぞぞ これまでも、沖縄のガマ、松代大本営、吉見百穴など、いくつかの地下壕に入りましたが、こんなことは初めて。不安と期待に小さな胸をときめかせながら、さっそく中に入りました。内部はきちんと整備されており、照明も完備、ところどころに天井が低いところがあるので、そのための配慮でした。かなり狭い通路が縦横にはりめぐらされており、実際に使用された痕跡はないようです。軍人・軍属や一般人、学徒動員、朝鮮人が動員され、ほとんど人力のみで掘ったものでしょう。給料を払ってくれる国家権力を守るために、民衆を犠牲にしてでも己を守ろうとする軍隊の論理をひしひしと感じます。子どもたちも、体験学習としてけっこう訪れているようですね。ぜひ鑿と玄能で、実際に地下壕掘りを経験してほしいと思います。軍隊の存続維持のために、われわれが総動員されるという事態も再び起こりそうですしね。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-07-26 06:18 | 関東 | Comments(0)
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