翌日の朝、太海を散策しました。ここには個人所有の仁右衛門島があります。案内板を見ると「頼朝かくれ穴」がありました。ちょうど頼朝の後を追ってここまでたどりついたわけです。その近くには「画家ゆかりの宿 江澤館」があり、どうやら安井曽太郎や向井潤吉らが定宿にしていたようですね。潮風を浴びながら心地よい散歩をすませ、ホテルに帰ろうとするとこんな表示がありました。「 だ! だ!」とあわてふためいて言葉にならない様子が、津波の恐ろしさを物語っています。そして猫が入れないようにネットを張ってある児童公園。昨日の野良猫といい、千葉では猫が虐待されているのかなと、後日猫の守護神でもある山ノ神にご注進すると、「馬鹿ね、漁村だからじゃない」と一蹴されました。
本日の一枚です。
おまけ。先日山ノ神と箱根湯本に行った時に、何気なく野良猫を写真を撮りました。彼女からは「そんな薄汚い猫撮らなくていいぞよ」と言われたのですが、第六感がはたらいたのでしょうね。それをディスプレイに写してみると、これが愛くるしい! 「何で僕が怒られなくちゃいけないんだ」ともろに不満げな表情と、その直後の破顔一発、気持ち良さそうな欠伸。きっと欠伸が出る寸前のむずむずしたところを、偶然とらえたのでしょう。洋梨のような体型と短い足に親近感を覚えたのでしょうか、彼女も気に入ってくれました。手前味噌ですが、全国720万人の野良猫ファンに贈ります。筆者渾身の二枚。