房総半島編(9):外房線(06.7)

 さてバスで安房鴨川駅まで行き、外房線で大原に向かいます。途中に、行川(なめかわ)アイランドという駅がありました。私は船橋ヘルスセンターの常連でしたが、ここには来たことがありません。どうやら廃業の憂き目にあってしまったのですね。ここだけではなく、○○フラワーセンターなどという観光施設が廃墟と化しているところをいくつか見かけました。大型バスで団体客をかき集め、低価格で紋切型のサービスをするという手法はもはや通用しなくなっているようです。個人旅行客相手の商売に切り替えないと、千葉の観光業は生き残れないかもしれません。それはそうと、駅のホームで見かけた看板「おせんころがし」とは一体何なのでしょう? 温泉権をころがして暴利を得た悪徳商人を顕彰する記念碑でもあるのでしょうか。ご教示を待つ。
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 約40分で大原に到着し、いすみ鉄道に乗り換えて大多喜へと向かいます。発車時刻まで少し時間があるので、駅近くの喫茶店でモーニング・サービスをいただき、三回目の作戦タイムをとりました。まだ久留里に未練があるので、大多喜の観光案内所で訊ねてみましょう。絵に描いたような長閑なローカル線のいすみ鉄道に乗ること約30分で大多喜に到着です。

 本日の一枚です。
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 追記。「おせんころがし」の意味が判明しました。江戸時代におせんという娘が、領主から税として強要されたあわびをとるために断崖の道を歩いていて落ちそうになった父親を助け、その身代わりとなって転落死した場所のようです。他にも異説があるようですが。
by sabasaba13 | 2006-08-08 08:36 | 関東 | Comments(6)
Commented by ハル at 2006-08-27 23:08 x
ワタシも先日、おせんころがしへ行ってきました。毎年、勝浦へゆくので必ず寄っています。今年は、お花と水羊羹を持ってゆきました。散歩の変人サンのお話は、とても興味深く読ませてもらいました。写真も綺麗です◎
また読ませてもらいますね♪失礼しました。
Commented by sabasaba13 at 2006-08-28 10:33
 こんにちは。景勝地なのでしょうね、いつか機会があったら行ってみたいと思います。水羊羹については何か謂れがあるのでしょうか、おせんさんの大好物だったとか。励ましのお言葉をありがとうございました。
Commented by ハル at 2006-08-28 14:14 x
こんにちは。
水羊羹については、特に何も考えず〜お仙さんは、女の子だったので甘いモノ好きだったかな?今の時代と、お仙さんの時代で考えてお仙さんのおクチにあうのは、水羊羹かな?などと考えて持ってゆきました。
勝浦で、勝浦城跡へは行かれましたか?もしまだなら、機会があった時に是非行かれてみて下さい。勝浦も、なかなか歴史ある町ですよね。色々と調べてみたくなりました。
Commented by sabasaba13 at 2006-08-28 19:13
 こんばんは。勝浦について、さきほどインターネットで調べてみたのですが、おっしゃるとおり面白そうな所ですね。勝浦城跡もそうですが、戊辰戦争における新政府側の死者を供養した官軍塚にも心惹かれます。彼らは靖国神社に祀られているのでしょう。戦死者を差別する文化は、この列島ではそれほど普遍的ではないと思います。繋船柱碑も見てみたくなりました。
Commented by ハル at 2006-08-28 20:52 x
こんばんわ。
宮軍塚、勝浦城跡へ行った帰り道に寄りましたよ!
チョット、寂しくて…ゾクゾクしながら階段をのぼり慰霊碑みたいな所まで行きました。
でも、そこには地元の方々が犬のお散歩にたくさん来ていて、ホッとしました。
田舎に住んでる方々は、気軽に『暑いから、コッチいらっしゃい』と声をかけてくれるので、嬉しいですよね♪
ただ…城跡も宮軍塚も、若者がロケット花火や落書きしたあとなどがあり、それが逆に怖さを誘いました。
Commented by sabasaba13 at 2006-08-29 16:27
 こんにちは。地元の人に声をかけられると嬉しいものですね、私もよく経験します。花火・落書きについては残念です。歴史を畏怖しろとはいいませんが、せめて常識的な範囲内での敬意をもちたいものですね。
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