房総半島編(11):大多喜(06.7)

 さてこれからのコースを確認するために四回目の作戦タイムをとりましょう。個人経営で雰囲気の良い喫茶店がない街は、不毛の地だと勝手に思っていますが、なかなか見つかりません。やっと路地の奥にある「どんぐり」という喫茶店を発見して、珈琲を所望しました。そしてご主人と四方山話をして、いろいろと大多喜のことを教えていただきました。親・タクシー運転手・喫茶店主の話と茄子の花にゃ千に一つの無駄もない、と俚諺にあるとおりです。驚いたのは、途中にあった江戸末期の商家渡辺家(国重要文化財)が「開運!なんでも鑑定団」の初代鑑定士、渡辺包男(かねお)さんの実家なのですね。惜しくも物故されてしまったのですが、「いけませんねえ」が口癖のお茶目で優しい小言幸兵衛のような私の大好きな先生でした。大多喜高校で美術の教師をされていたそうです。合掌。
 ふたたび目抜き通りに戻り、渡辺家の外観をしげしげと拝見し、土蔵造りの建物を大改修し昔の商家を再現した「商い資料館」を見学。向かいの店では、あふれんばかりのお年寄りが椅子に座っています。どうやら健康商品のセールスのようです。その近くには、化粧品・カバン・つり餌・碁・将棋・麻雀牌を販売する「とよだ屋」がありました。ディープだ…
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 昼食は風格ある木造建築のトンカツ屋「有家」でいただくことにしましょう。献立表を見ると、「揚げハンバーグ定食」があります。千葉ではメンチカツのことをこう呼称するのか、これで引き下がったらメンチカツ・フリークの名折れ、うしっ受けて立とうと一人で勝手に力みかえりながら注文しました。味の程は、サッカー全日本チームのシュート力ぐらいでしたけど。(不味くはないが、決定力に欠ける) やはり割った瞬間に肉汁がじゅわっとあふれてこなきゃ。
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 さて散策を続行しましょう。煉瓦造りの煙突がしぶい豊乃鶴酒造、江戸小紋「網代」模様があるしぶい戸袋に惹かれる田嶋製綿所、スーパー「デンベ」あるいは「デンベイ」(どちらにしても屋号の由来を知りたいものです)、旅籠の風情を残す大屋旅館を拝見しながら、予定通りの時刻に三口橋に到着しました。
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 ここは大多喜城といすみ鉄道の鉄橋が一望できる撮影ポイントなので、列車が通過する時間を見計らってきたわけです。私は、こういう些事には豆なんです。待つこと数分、夷隅川と大多喜城と鉄橋と列車を写真に収めることができました。ちょっとタイミングが遅かったな。準備は万端なのに、肝心な時の勝負弱さが私の持ち味です。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-08-10 07:42 | 関東 | Comments(0)
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