房総半島編(13):大多喜(06.7)

 城は当時のものではなく1975(昭和50)年に復元された鉄筋コンクリート製で、内部は県立中央博物館の分館となっています。展示を見ていると、市内の夷隅神社では毎月5と0のつく日(ごっとー)に今でも六斎市が開かれていることがわかりました。中世の伝統が続いているのですね。そういえば、勝浦や大原でも朝市が開かれますが、これも中世の六斎市の名残なのでしょう。さっそく後で夷隅神社に行ってみることにしましょう。最上階からの眺めは期待していたほどではありません。窓ガラス越しだし、繁茂する樹木にさえぎられて視界はよくありませんでした。階段の途中に「防災用ヘルメット 非常時にご使用ください」と、白いヘルメットがぽんぽんぽんぽんと四つ並べてあったのが印象的。一日平均入館者数はだいたいこれくらいなのでしょう。そういえば赤山地下壕跡でもヘルメットを貸してくれましたっけ。ヘルメット業界との癒着があるのかな、などと千葉県の政治風土に偏見をもつ筆者は邪推してしまいました。
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 城の外に出て展望テラスから大多喜高校の方を見ていると、あった! 巨大な井戸が敷地奥深くの関係者用駐車場のど真ん中に鎮座しております。あそこまで入ると不法侵入になるなと腰が引けて、見に行くのは断念。そして自転車にまたがり、カルメン・マキ&OZの「私は風」を口ずさみながらメキシコ通りを快適に駆け下ります。古いなあ、でもいいバンドでした。右手に蛇行する川が御禁止川。“おとめがわ”と読み、江戸時代に漁が禁止されていたことにちなみます。高台の上では、(たぶん)大多喜高校演劇部員の諸君が川に向かって「あ、え、い、お、う」と発声練習をしていました。
 夷隅神社に向かう途中に、大多喜小学校があります。由緒ありそうな小学校を見ると、奉安殿と二宮金次郎像を見つけについふらふらと侵入してしまうのが世の人の常。残念ながら前者はありませんでしたが、二宮金次郎像(写真左)がありました。悪びれもせず、台座に堂々と「二宮金次郎像」というプレートがあるのは珍品ですね。像自体はコンクリート製で、それほど凝ったつくりではありません。余談ですが、筆者の考える金次郎像逸品の条件は、(1)持っている本に「千字文」の一節が刻んである、(2)背負っているのは薪ではなく柴、(3)服のつぎはぎなど貧しさがリアルに表現されている。ちなみに、静岡市にある青葉小学校(写真右)で見たのが唯一の経験です。
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 本日の一枚は、御禁止川の景観です。
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by sabasaba13 | 2006-08-12 08:23 | 関東 | Comments(0)
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