テニアン・サイパン編(9):テニアン(06.8)

 そして今、憂慮すべき事態は、劣化ウラン弾を含めて核兵器を気軽に使おうという動きがあることです。ジョージ・オーウェルが「毒ガスだけが野蛮なのではない、戦争はすべて野蛮なのだ。砲弾の破片が腸を切り裂いた時の痛みを君は知っているか」と言っていますが、核兵器の野蛮さはこれと一線を画します。微量の放射線を出す放射性物質が体内にとりこまれ、どこかの組織に沈着し、アルファ線、ベータ線などを長時間、体内で放射しつづける。そのため、体細胞が傷つけられて慢性の疾病をゆっくりと進行させ、また生殖細胞が傷つけられて子孫に遺伝障害を残す。北朝鮮の核実験に関してももちろん抗議すべきですが、北朝鮮だけでなくアメリカであれフランスであれ中国であれ、核実験を行ったすべての国家に対する批判をすべきだと思います。北朝鮮の放射能は危険で、アメリカの放射能は安全だということはありえませんから。

 エイブル滑走路に立ちヒロシマ・ナガサキの方角を見ていると、どす黒い塊が胃の中で疼くようです。飛行場内には半壊した海軍司令部跡があり、激しい戦闘の様子を無言で物語っています。すぐ近くには、三角柱を横に倒したような防空壕も残っていました。
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 さてここから西海岸に向かい、米軍が上陸したチュル・ビーチに到着。トーチカや上陸用艦艇(LVT)の車輪がありました。ここでは星砂もとれますが、西表島よりも小ぶりでしたね。帰る途中では、海中から引き揚げたというLVTの残骸が放置されているのも見られます。これで島内半日観光は終了です。
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 ホテルのビュッフェで昼食をとり、タチョンガ・ビーチで海水浴とシュノーケリングを楽しみました。かえすがえすも曇天が恨めしい。ミクロネシア最大という触れ込みのホテルのプールで泳いだ後は、部屋に戻って昼寝と読書。うーん、極楽。夕食はホテルで中華料理をいただき、部屋へ戻ってふたたび読書。明日はサイパンへの移動日です。
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 本日の一枚は、エイブル滑走路です。
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by sabasaba13 | 2006-10-18 06:08 | 海外 | Comments(0)
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