北陸・山陰編(10):高岡(06.9)

 本日も快晴。高岡駅前から散策を開始しました。駅前には、大伴家持の銅像があります。彼は越前国司としてこのあたりに赴任し多くの秀歌をのこしているそうです。よって万葉集の故郷として宣伝をしており、ここから越之潟まで走る路面電車も万葉線となづけられています。この電車は渋くて味わい深いですねえ、これこそチンチン電車。駅前地区は再開発されておらず、昔の雰囲気をとどめています。駅ビルも駅前にあるビルも、雑然と小売店がひしめきあっているような雑居ビルで「もののあはれ」を感じました。
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 さて地図をたよりに配水塔をさがしますが、意外なことになかなか見つからない。責任転嫁をしますが、これは観光地図が悪い。あまりにも不正確すぎます。歩道橋にのぼって周囲を見渡すと、甍の波越しに配水塔の頂が見えます。そこに向かって歩くにつれ、じょじょに全貌があらわれてくる、この高揚感は大好きです。そして到着。1931(昭和6)年6月完成ですから、満州事変の三ヶ月前ですね。鉄筋コンクリート製ながらも、交互に配置された半円アーチ型窓などなかなか粋な意匠です。「恵澤萬年」と刻まれた御影石製のプレートが正面に飾られていますが、揮毫は犬養毅。この一年後に彼は海軍青年士官に射殺されることになります。(五・一五事件) 高岡出身の人は、車窓からこの塔が見えると故郷に帰ってきたと実感するそうですが、見事なランドマークですね。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-11-30 06:07 | 中部 | Comments(0)
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