北陸・山陰編(16):三国龍翔館(06.9)

 さて実は港や街中からちらちら見え隠れしていたのですが、いよいよ龍翔館に行きましょう。線路を渡って急な坂道を少しのぼると到着です。1879(明治12)年につくられた、きのこ型のドームをいただく塔と瓦屋根が組み合わされた擬洋風建築の小学校です。残念ながら老朽化のために大正期に解体されてしまったのですが、近年歴史資料館として復元された物件です。これまでもいろいろと古い学校建築を見てきましたが、これほど奇抜にして人目を引く意匠ははじめてです。中の展示は凡百なものですが、金箔・漆塗りの豪華な三国仏壇の展示には興味を引かれました。これも真宗の影響であるとともに、この地の職人の技量がいかに優れたものであったかを雄弁に物語っています。なお突堤建設に尽力したオランダ人技師エッセルがこの学校を設計したのですが、彼の五男が騙し絵で有名なM.C.エッシャーなのですね。へえー。最上階ではベランダに出られ、360度パノラマを満喫することができます。
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 自転車を返却して再びえちぜん電鉄に乗り込み、福井に向かいましょう。車窓から見えたJAの建物に「コシヒカリのふるさと」と書いてありました。なるほど、コシとは越前をさすのであったか。本当は福井市内も徘徊したかったのですが、時間の関係で断念。その機会が得られた方は、観光案内所で「ふくい歴史マップ」を入手されることをお薦めします。橘曙覧記念文学館、橋本左内像と左内公園、水道記念館、大森房吉像、岡田啓介像、岩佐又兵衛の墓、芳賀矢一ゆかりの地、松尾伝蔵像など、平野レミ風に言うとそそられるでしょ、でしょ、でしょ。ん、松尾伝蔵? 何をした人だっけ? …………………… 二・二六事件の時に、容貌が似ているので岡田啓介首相と間違われて殺された義弟にして秘書官だ! それはさておき北陸本線で小浜へ移動です。鯖街道の起点小浜で、何が何でもはいつくばってでも石にかじりついてでも鯖を食べるつもりなので、昼食は食べずに我慢。夜食用に駅売店で焼き鯖寿司を購入しました。車内で品質表示を見ると、「真鯖(ノルウェー産)」と書いてあります。後頭部に鉄槌をくらったような気持ちでした。このあたりでも鯖がとれなくなっているのか。
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 本日の二枚は、龍翔館とその屋上からの眺めです。
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by sabasaba13 | 2006-12-06 06:10 | 中部 | Comments(2)
Commented by 青森風土記 at 2006-12-09 23:06 x
エッセルさんとエッシャーさんは、もしかして同じ名字なのですね。erの発音がハンバーグでもありハンブルグでもあるのと同じみたいな気がするのですがいかがでしょうか。
Commented by sabasaba13 at 2006-12-10 17:16
 こんにちは。今調べたところスペルは“Escher”でした。浅学なもので、これをオランダ語でどう発音するのかはわかりませんが、おそらく「エッセル」ではないでしょうか。「エッシャー」は英語読みだと思います。
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