山陰・北陸編(17):小浜(06.9)

 敦賀で乗り換えて一時間半ほどで小浜に到着。さっそく駅前にある観光案内所で地図をもらい、自転車を借りました。めざすはガイドブックで当たりをつけた「雅」の焼き鯖定食です。まずは海に向かい、三方を陸地に囲まれた静かな小浜湾に出ました。なるほどこりゃ天然の良港じゃわいと納得して、さらに海沿いの道をしばらく走ると「雅」に到着です。嗚呼、やっと小浜の鯖にありつけると思うと自転車に鍵をかける手も震えます。
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 店に転がり込み、はやる心をおさえてさっそく注文、「焼きそば定食!」「えっ?」 …もといっ、「焼き鯖定食!」  北大路魯山人をして「さばを語らんとする者は、ともかくも若狭春秋のさばの味を知らねば、さばを論じるわけにはいかない」と言わしめた若狭の鯖といよいよご対面です。待つこと十数分、眼前に光り輝く焼き鯖がその雄姿をあらわしました。美味しいいいいいいい、たっぷりとのった脂、滋味あふれる身、香ばしい皮、完璧です。一食入魂、忘我の心持ちでたいらげてしまいました。満足満腹口福。会計をしようと財布をとりだした瞬間、ふと悪魔が囁きました。「ほんとに近海ものか?」 勇気をふりしぼって店の方に確認しなくては。「この鯖はこのあたりでとれたものですよね」 すると彼女はふと目をそらし何やら口籠ります。「……外国産です」 脂がきつく大味だなと思いましたがやはり外国産でしたか、小浜よお前もか。「サバがトロより高くなる日」(井田徹治 講談社現代新書1804)にも書いてありましたが、蓄養マグロの餌とするための乱獲がたたっているようです。なお混獲や乱獲に無縁な海の幸を独立の審査機関が認証し、ラベルを貼ろうという動きは始まっています。「海洋管理協議会(MSC)」と呼ばれる国際機関ですが、まだ頻繁には見かけませんね。ぜひ協力したいと思います。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2006-12-12 06:10 | 中部 | Comments(0)
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