岩井・東海村・結城・古河編(4):東海村(06.10)

 緩やかな坂道を下って、事務所でもらったわかりにくい地図をたよりにペダルをこぐこと十数分で日本原子力研究開発機構に到着です。もちろん立ち入りは禁止で、まるで米軍基地にように道路の片側に延々と鉄条網つきの金網フェンスがつくられています。フェンスぞいに北へ向かうと、インフォメーション・プラザ東海、東京大学大学院工学系研究科原子力専攻の研究所、文部科学省保障措置分析所といった原発関係の施設が建ち並んでいました。なお保障措置とは、「非核兵器国」が所有する核物質や資材、設備などが軍事転用されていないこと国際原子力機関(IAEA)がチェックするシステムで、具体的には監視カメラの設置や計量管理の検認、現場の査察などを行います。「核大国化する日本」を読んでおいてよかった。
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 そして意表をつくかのように、あるいはこの国の未来を暗示するかのように、とつぜん霊園があらわれました。林立する墓石越しに原子力発電所の巨大な煙突を見ることができます。身の毛が総毛立つおぞましい光景でした。あそこから日々排出される放射能、それが引き起こす内部被曝、そして増え続ける死者… これはぜひ新日本百景にノミネートしたいですね。そして日本原子力発電株式会社東海発電所・東海第二発電所に到着です。驚いたのは、車を蛇行運転させるためのシケインが、これでもかこれでもかこれでもかと設置されていること。車の突入を防ぐための措置かと思いますが、あらためて原子力発電の危険性が身にしみました。そりゃそうだよね、スプーン一杯のプルトニウムで二千万人を殺せるのですから、テロリスト(筆者注:アメリカに敵対する人物・組織)にとってみれば垂涎の物質です。そうした物質の盗難を防ぐための経済的コストは巨額のものでしょう、原子力発電は人命や環境を脅かすだけではなく、コスト面でも割に合わないということを多くの人に知ってほしいですね。官僚や電力会社関係者諸氏はそれを重々承知の上で原発を推進しているのだから、これは確信犯だし、彼らに完全になめられている我々の責任も大です。
だまされるということ自体がすでに一つの悪である。
                         ~伊丹万作~
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2007-01-15 06:07 | 関東 | Comments(1)
Commented at 2007-01-20 18:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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