岩井・東海村・結城・古河編(13):古河(06.10)

 さて再び古河へ戻り、まずは日本で唯一の篆刻美術館へ。篆刻もさることながら、古い重厚な商家を再利用した建物自体が見事です。内庭の池に咲いていた一輪のスイレンの花が心に残りました。隣には市民の作品を展示する街角美術館があります。
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 そしてすぐ近くに河鍋暁斎生誕の地の碑があります。私の大好きな画家の一人ですが、彼のような偉才を生んだだけでもこの地の文化的な奥深さがわかります。ま、育てたのは江戸ですが。そして永井路子旧宅、鷹見泉石生誕の地の碑を見物。その前にある日蓮宗妙法寺にこんな法語がありました。「心を合わせて貧しさ凌ぎ豊かになったらてんでばらばら」 なるほどその心を再びまとめるのが、宗教かナショナリズムなのでしょう。
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 古河出身の文学者を紹介する古河文学館を拝見して、歴史博物館へ。雪の結晶を精緻に観察し『雪華図説』を著した藩主土井利位や、田中正造を支援した古河の人々についての展示には興味を引かれました。廃村にされた谷中村と古河とのつながりは深く、多くの村民がここに移り住んできたこともわかりました。なおこの建物はピロティと日本建築の意匠を組み合わせたもので、1992年の建築学会賞を受けているそうです。
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 ここの前にあるのが、鷹見泉石記念館。彼が晩年を過ごした家ですが、残念ながら中に上がることはできません。茅葺屋根の質素にして清々しい建物で、襖・欄間・畳・柱がリズミカルに織りなす長方形が心地よいですね。和風建築の見所の一つだと思います。このあたりは鍵状に曲がった道と、鬱蒼とした樹々と、洒落た建物が気持ちよい空間がつくっています。散歩には絶好の場所。
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 なお歩道や学校の壁などに雪の結晶をデザインしたものをよく見かけるのは、郷土の誇り『雪華図説』をあらわしたものでしょう。
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 本日の三枚は、篆刻美術館のスイレンと、鷹見泉石記念館です。
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by sabasaba13 | 2007-01-29 06:11 | 関東 | Comments(2)
Commented by 西山遊野 at 2007-01-29 20:10 x
古河ですか。三階建ての蔵と煉瓦の蔵なかなか濃厚な町並みですね。
こんなのをみれるならぜひいかねばなりません。
Commented by sabasaba13 at 2007-01-30 20:43
 こんばんは。とりたてて見所があるわけではないのですが、新旧の建築がさりげなく建ち並ぶ素敵な街です。桃の花が咲く頃が、いい風情かもしれません。
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