鎌倉錦秋編(1):浄智寺・東慶寺(06.12)

 去年の12月上旬に鎌倉の錦秋を愛でてまいりました。実は二年前の11月下旬に行ったところ、ほとんど紅葉しておらず、いたく失望しました。温暖化のためか12月にならないと色づかないことを思い知り、再訪した次第です。それに加えて今回は七つの切通しをすべて踏破することにしました。鎌倉は三方を山に囲まれているので、鎌倉幕府は交通の便のために山を削り道の幅を広げた七つの切通し[…鎌倉七口]を造りました。大仏坂切通し・朝比奈切通し・名越切通し・巨福呂切通し・極楽寺坂切通し・亀ヶ谷切通し・化粧坂切通しですね。いちおう、個別撃破はしたのですが、この際まとめて面倒みちゃおうという腹積もり、あわよくば紅葉にあふれた見事なロケーションにであえるかもしれないという色気ももっております。なお、切通し防衛機能の強化として、兵の待機場所[…平場]、人口の崖[…切岸]、敵の侵入を妨害するために道のど真ん中に置いた巨石[…置石]といった施設も整えられたのですが、大仏坂・朝比奈・名越・化粧坂はそうした往時を髣髴とさせる雰囲気を色濃く残しているので大好きです。今回は(も?)ずっどどずっどどずっどどずどうと動き回るつもりなので、藤沢に一泊して二日間目一杯使うことにしました。なお持参したガイドブックは「歩く地図5横浜・鎌倉」(山と渓谷社)、持参した本は「労働ダンピング」(中野麻美 岩波新書1038)です。

 湘南新宿ラインで一路鎌倉へ。どうやら二日間とも天気は良さそうです、こりゃ助かった。午前9時ごろ到着し、さっそく駅前で自転車を借りましょう。まずは巨福呂切通しへ行きました。鶴岡八幡宮から北鎌倉へ抜ける洞門のあたりですね。住宅街の間の小道を少し行くと、正面に今は使われていない入口をふさいだトンネルが現れます。その脇が旧道ですが、以前途中で道がなくなっていることを確認したので、ここで終わり。大通りに戻り、洞門を通り抜けて北鎌倉へと向かいましょう。建長寺の前を通り過ぎ、横須賀線の踏切を越えると左手に鎌倉五山第四位の浄智寺があります。磨り減った石段がなかなかよい風情ですね。残念ながらもみじはまだ完全には色づいておりません。本堂の背後にはやぐら(山や丘の岩肌に掘られた横穴式墳墓)や竹林があり、静謐な雰囲気を満喫できます。なおこちらには鎌倉十井の一つ甘露の井もあります。
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 そして少し先に行くと東慶寺、縁切寺・駆け込み寺として、また花の寺として有名ですね。さすがに人気スポットだけあって、観光客が押し寄せていました。何本かの楓はきれいに色づいておりました。
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 こちらには西田幾多郎・和辻哲郎・高見順・小林秀雄・岩波茂雄の墓や前田青邨の筆塚もあります。さざれ石もありますが、これは胡散臭いですね。
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 本日の二枚は浄智寺と東慶寺です。
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by sabasaba13 | 2007-03-09 06:12 | 関東 | Comments(0)
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