鎌倉錦秋編(2):円覚寺・明月院(06.12)

 そして円覚寺へ。臨済宗のお寺さんで鎌倉五山第四位。蒙古襲来時の戦死者の霊を弔うため、1282年に執権北条時宗が無学祖元を開山に招いて創建したものです。さすがにこちらも人の波ですが、境内が広いのでそれほど苦にはなりません。総門前の石段両側の紅葉はちょうど見頃でした。境内をふらついていると、松嶺院という塔頭にある「田中絹代さんの墓所」「坂本弁護士の墓所」という看板が目に入りました。さっそく入ってお墓参り、なお開高健のお墓もあったのにはびっくり。生前の彼を彷彿とさせるようながっしりとした自然石が墓石でした。
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 そして広い境内をふらふらと徘徊、あちらこちらで鮮やかに色づいた紅葉を楽しむことができました。禅宗様建築を代表する舎利殿はいつ行っても見ることができないのが残念。
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 なお円覚寺には小津安二郎と木下恵介のお墓もあります。小津の墓はいつ見ても心を揺さぶられます。黒い立方体の墓石にただ一文字「無」。結局人間は一人、そして最後は無となるという想いなのでしょうか、彼の映画と通底しているような気がします。なお黒澤明の墓も、ここ鎌倉の安養院にあるそうなので明日訪れてみましょう。となると溝口健二の墓がどこにあるか気になりますね。てっきり京都かと思いきや、今インターネットで調べてみたところ、東京の池上本門寺でした。
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 執権北条貞時が寄進した梵鐘のある弁天堂まで長い石段を登り、対面の東慶寺あたりの眺望を満喫。
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 そうそう、総門前の境内を横須賀線の線路が横切っているのを御存知ですか。軍港のある横須賀と東海道本線を結ぶ鉄道として1889 (明治22) 年に開通した際に、最短距離を通すために強引にここに線路をひいてしまったようです。軍隊の本質をよくあらわしています。
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 次は明月院、あじさい寺として有名ですが、紅葉もなかなかのものです。北条時頼墓所あたりの、イチョウと楓と苔の色合いの対比がよいですね。本堂裏の庭園が特別拝観できるということなので、特別料金を支払い入ってみました。木々に囲まれただだっぴろい空間があるだけで、ここのどこが庭園なのだというしろものでしたが、中央奥にある大きな楓の散りもみじが池や木橋を色鮮やかに染め上げていたのは見事でした。
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 本日の四枚、上の二枚は円覚寺、下の二枚は明月院です。
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by sabasaba13 | 2007-03-10 07:16 | 関東 | Comments(0)
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