三浦半島編(1):(07.3)

 三月の上旬に、横須賀・観音崎あたりを一泊二日でふらついてきました。今回のお目当ては、戦争に関する史跡・遺構です。具体的には、横須賀の沖合にある猿島の要塞と、観音崎の砲台跡。最近戦争に関する物件をよく見て歩くようになりました。何故でしょう。自分なりに考えてみると、戦争に関する歴史的な事実や動きは、本などによりそれなりに知ってはいるつもりです。しかしかつて日本帝国が実際に行った戦争についての、リアルな実感がわきません。戦争とは即物的にどういうものなのか、戦争という巨象の皮膚の一部でもいいから触って五感で感じてみたい。とりわけ安倍伍長ら自民党の政治家諸氏がアメリカ軍の指揮下でお手軽・お気軽に戦争をしたがっている昨今、戦争の実像の一端に触れておくのも必要かと思います。伍長は戦後生まれだし、石原強制収容所所長は小樽にいてリアルな戦争を経験していない、そうした方々がいとも簡単に戦争をしたがるのには納得がいきません。幸い「保存版ガイド 日本の戦争遺跡」(戦争遺跡保存全国ネットワーク編著 平凡社新書240)、「しらべる戦争遺跡の事典」(十菱駿武・菊池実編 柏書房)という良書にも恵まれているので、これからも折にふれ戦争遺跡巡りを続ける所存です。
 これにからめて、岡本太郎美術館、中村正義の美術館、平塚の戦争遺跡、そして久里浜にあるペリー上陸記念碑も訪れてみようと思います。もし時間が許せば未踏の地・城ヶ島にも行ってみたいな。持参した本は「日清・日露戦争」(原田敬一 岩波新書1044)です。
 なお横須賀といえば米軍基地ですが、実は2008年にキティ・ホークの後継艦として原子力空母ジョージ・ワシントンが配備されることになりました。この艦の原子炉が事故を起こしたら、へたをすると首都圏は壊滅です。しかし日本政府はこの配備をいとも簡単に認めてしまいました。われわれの健康や生命よりも、“国益”が大事なのでしょうね。さらに横須賀港を2m深くする浚渫工事が必要なのですが、その許可権限をもつ蒲谷亮一市長はこれを容認する姿勢です。浚渫の賛否を問う住民投票を要求する署名が41,551筆集まったのですが、横須賀市議会は住民投票条例案を否決してしまいます。しかし市民による粘り強い反対運動が行われているそうなので、その状況についても見てくるつもりです。
by sabasaba13 | 2007-04-30 08:25 | 関東 | Comments(0)
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