三浦半島編(3):日本民家園(07.3)

 さて、雨も上がりました。せっかくなので来る途中にあった日本民家園によってみることにしました。25の古い民家を展示する野外博物館だそうで、別段何の期待もしていなかったのですが、これがなかなか素晴らしい。山の斜面に民家を点在させ、坂道を曲がると次の民家が眼に入ってくるという演出はいいですね。まるで往時にタイム・スリップして旅人になったような気がします。また上方から眺めることができるので、屋根の様子もよくわかります。さらに水車小屋・船頭小屋・高倉・歌舞伎舞台といった、あまりお目にかかれない物件があるのも注目。
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 特に一番奥の小高いところにあった船越の歌舞伎舞台には目を奪われました。1857(安政4年)に伊勢の志摩でつくられたものですが、小振りながらも花道・回り舞台・奈落などの基本的な機構を備えた本格的な物件です。瓦に「若」という文字が刻んであるのは、若衆組が主体となって舞台の維持や運営をしていたからなのでしょう。あらためて、かつてみなぎっていた地方の活力には頭が下がります。利潤を中央に吸い上げ続けた近現代という時代が、地方を衰微させたのでしょう。
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 山下家という民家で「自家製麺国産そば粉 そば処 白川郷」という店を見つけた時は思わず地団駄を踏みました。じだんだじだんだじだんだ 嗚呼、さっき食事をするのではなかったあ。というわけで、この生田緑地、お薦めの場所です。
 駅まで歩いている途中に、狸のイラストが書いてある「動物注意」という標識がありました。地球温暖化によって山の生態系が狂い、餌を求めてこのあたりにまで出没するのかもしれません。その脇には、有権者の視線を避けるような上目遣いをした安倍伍長の「創りあげたい日本がある。」というポスター。千秋真一(「のだめカンタービレ」の主人公)だったら、「なぜ目をそらす」とつっこむでしょう。でも伍長の気持ちは斟酌できますね、きっと人に言えない日本なのでしょうから。
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 本日の三枚。真ん中が船越の歌舞伎舞台です。
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by sabasaba13 | 2007-05-02 06:14 | 関東 | Comments(0)
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