神戸・南紀編(1):大阪人権博物館(02.3)

 5年前、未知の土地、神戸と南紀を徘徊してきました。旬はとっくにすぎてしまったのですが、まだ腐敗はしていないと思いますのでよろしければご賞味ください。まずは大阪で寄り道。リバティ大阪(大阪人権博物館)という存在をインターネットで知りまして、訪問することにしました。USJに行かないのが、変人の変人たる矜持です。(と言いながら後日行ってしまいました) ここには被差別部落・在日コリアン・アイヌ・沖縄人・女性といった、さまざまな差別の諸相を展示してあるとのこと。
 最寄りの駅で降りて、ふと目の前の看板を見て愕然としました。総ルビです。「知」にまでルビがふってありました。そして「たれ込み歓迎!」という大阪府警察のポスター、いやいや直截的ですね。
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 展示は大変充実したもので、一見の価値あり。差別戒名のレプリカや、大阪の沖縄人街(大正区)の話など、興味は尽きません。中でも印象的だったのが、識字作品です。貧困や差別のため学齢期に学校に行けなかった人たちのために、読み書きを教えるのが識字学級。そこで書かれた作品です。憤怒、絶望、そして何よりも、文字によって自分の思いを表現できるという喜び。時間を忘れて読み耽ってしまいました。中でも、ある方の書いた「ほんまにやさしいまごでっせ」という作文にはまいりました。文章によって、孫への愛情を表現できたという喜びに満ち溢れています。表現という行為は、人間にとってほんとにほんとうに根源的なものなんですね。
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 ●大阪人権博物館 http://www.liberty.or.jp/

 本日の一枚は、差別戒名を刻んだ墓石のレプリカです。「畜女」という文字が見えるでしょうか。人間が人間をここまで差別するなんて…
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by sabasaba13 | 2007-05-23 07:31 | 近畿 | Comments(0)
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