神戸・南紀編(2):移情閣(02.3)

 そして神戸方面へ移動です。まずは舞子へ。淡路島と本州を結ぶ明石大橋(そうそう、無駄な公共事業行脚もしたいな)のたもとにあるのが移情閣です。1917(大正6)年に、神戸在住の華僑呉錦堂が建てた別荘で、中国革命の父孫文が滞在したことにより、「孫中山記念館」となっています。孫文に関する展示も充実し、見応えあり。中でも、「大アジア主義」という講演(1924.11.28於神戸)は興味深いですね。
 ヨーロッパの文化は武力による覇道だが、東洋の文化は仁義道徳に基づく王道である。ヨーロッパの文化は学ばねばならないが、それは他民族を抑圧するためではなく、自衛のためである。大アジア主義の課題とは、アジアの諸民族が団結してどのようにしたら強大な欧州諸民族の圧迫に抵抗できるかということである。
 という要旨です。日本に対する連帯の呼びかけだと思いますが、結局彼の思いは裏切られることになりました。「アジア」という名称はそもそも欧州が名付けたもので、本当に「アジア」という文化的まとまりはあるのかという問題もありますが… あと復元された金唐紙がありました。岡谷の林国蔵の旧居で見て以来です。これは壁紙の一種で、西洋建築の壁を飾る美しい装飾の革の壁紙をまねて、和紙でつくったもの。 (平賀源内の発明という一説もあり) 明治以降さかんにヨーロッパに輸出されたが、いつのまにかすたれた幻の逸品です。
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 神戸本町に戻り、兵庫県庁前で、前述の孫文の講演を記念したプレートを撮影。南京町で買った豚まんをほおばりながら、華僑歴史博物館、海軍操練所跡の碑、旧居留地を散策。
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 夕食後、神戸港をクルージング。ポートタワーから神戸の夜景を堪能。帰り道に「はきだめ」という名の飲み屋をゲット。しかし、誰が飲むんでしょうね。わたしゃ遠慮したい。
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 本日の一枚は移情閣です。
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 追記。金唐紙は呉の旧呉鎮守府長官官舎にもありました。
by sabasaba13 | 2007-05-24 06:23 | 近畿 | Comments(0)
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