神戸・南紀編(9):串本(02.3)

 せっかく自転車が手に入ったので、予定を変更してキコキコと潮岬へ。上り坂をこぐこと四十分、本州最南端の地にたどり着きました。1878(明治11)年につくられ、現役で活躍している潮岬灯台に登ると、絶景! 円い水平線、逆巻く荒波、行き交う船… 「まるい地球の水平線で誰かがきいっとまあっているう」と口ずさみながら、しばらく我を忘れて見惚れてしまいました。帰り道は、豪快なダウンヒル。快適な海沿いの、ほとんど車が走っていない道路を、ペダルもこがずにスーイと滑走。いい気分で飛ばしていたら、ふと、背筋に悪寒が走り、二の腕に鳥肌が立ったので、自転車を止め周囲を見渡しました。するとそこにこのようなとんでもない看板がありました。うむむむむ… 恐るべし紀州。
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 数年前に橋が架けられたという大島に自転車で渡り、とんでもないアップダウンの道をふうふういいながら樫野へ。まずはヘンリー・ブラントン設計の樫野埼灯台を拝見。1870(明治3)年に初点灯した、石造り・閃光灯の灯台としては最古の物件です。灯台のまわりに群生する水仙は、外人技師たちが異郷での孤独な生活を慰めるために、本土から取り寄せ移植したものといわれます。1890(明治23)年に熊野灘で遭難したトルコ軍艦エルトグロール号(乗組員650余名のうち生存者63人!)の碑、そして乗組員を必死で救助したこの島の人々とトルコの人々との友好関係を展示するトルコ記念館を見学しました。
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 そしてペリー以前にこの島にアメリカ商船が来航したことを記念する日米修交記念館、豪放な眺めの海金剛も拝見。串本に戻り、700mに渡り大小40あまりの奇岩が一直線に並ぶ橋杭岩を見て、さあ普通列車で新宮へ。
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 本日の二枚は、潮岬灯台と樫野埼灯台です。
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 追記。新コーナー「写真館」を近日中に掲載いたします。
by sabasaba13 | 2007-06-04 06:12 | 近畿 | Comments(0)
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