ヴェネツィア編(20):サン・マルコ広場(07.3)

 そしてサンタ・マリア・フォルモーサ教会に行くと、ねじれたような奇怪な顔のレリーフを発見。宗教的な戒めなのかもしれません。
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 サン・マルコ広場に行く途中の橋の上では、物乞いをしている人がいました。老若男女を問わず、ヴェネツィアでは路傍に座って静かに行き交う人の善行を求める物乞いをよく見かけました。橋の上に佇んでいることが多いようですが、橋=無縁(世俗的な関係が切れ、さまざまなモノが交換される)という思考が息づいているからでしょうか。あるいは単に建物がないから物乞いをしやすいということかもしれません。橋を渡り終えたところで山ノ神が羽のはえた裸婦をかたどった珍しいドア・ノブを発見。心なしか、胸の部分がテカテカに光っていますが、ま、男の性でしょう。その先にある画廊で、山ノ神が凝固してしまいました。どうやら飾ってある版画を気に入ったようです。なるほど、爽やかな色合いでヴェネツィアの街と運河、満艦飾のような洗濯物、ゴンドラを描いた愛くるしい絵です。さっそく店の旦那と交渉、値切ることはできませんでしたが、おまけに小さな版画をくれました。そしてサン・マルコ広場に到着です。
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 ほぼ長方形をした広場の三方を柱廊(ポルティコ)のある建物群が取り囲み、正面にはサン・マルコ寺院と鐘楼(カンパニーレ)が鎮座しています。その右手にL字型に海の方へ突き出た小広場がついているという面白い構造です。濃密な空間と開放的な空間が上手く組み合わされています。そして鳩、鳩、鳩。さっそく山ノ神は鳩の餌を購入しようとす、なんとこやつらは彼女が財布を出した瞬間に集まってきました。凄い視覚?嗅覚?聴覚?ですね。その後は酒池肉林、腕に止まるは、頭に止まるは、餌袋に頭をつっこむは… そりゃあもお大騒ぎさっ。もう映画「鳥」の中に迷い込んだようです。中には餌がなくなり立ち去ろうとしているのに、私の肩にずっと止まり続ける剛の者もおりました。
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 本編の足跡と本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2007-07-12 06:11 | 海外 | Comments(0)
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