京都編(4)(04.12)

 予報通り雨。せっかくだから雪の京都を見たいなと思っていたら、山ノ神が九字の印を結び天に向かって「臨兵闘者皆陣列在前」と唱えはじめました。するとあら不思議、雨に霙がまじり、やがて雪に変わっていくではありませんか。雪の京都は初体験、いそいそとタクシーに乗って清水寺へ。もう言葉にできない息を呑む美しさ! 目果報目果報。雪景色の二年坂・三年坂や八坂の塔もよろしなあ。
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 雪のつもったお庭も見たいので、高台寺前にある圓徳院に入りました。北政所ねねが暮らしていたお寺さんです。黒漆塗りの縁に映る冬木立がいい風情です。長谷川等伯の襖絵特別公開という豪奢なおまけつき。絵を堪能し、雪に包まれたお庭を満喫しているうちに、われわれはある重要な事実に気がついたのであった。"雪が降る→気温が低い→体感温度も低い" そう、畳・板の間に触れる足の裏が(文字通り)凍えてきたのです。「さぶいぼが立つ」というやつですね、これは迂闊でした。熱い鉄板に乗せられた猫状態で、まともに立っていられない。日本家屋は夏向きにつくられているという冷厳なる事実を思い知らされました。円山公園に行き、平野屋でいもぼう(えび芋+棒だら)を食べても温まらず。そうそう近くに「戦友」の歌詞の碑がありました。
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 青蓮院に行くと、幸いストーブがありました。二人して世間の目も気にせず、足の裏を暖めました。ま、それはともかく、雪のお庭はため息が出るほど、ほああ、素晴らしいですね。木々や苔の緑と、雪の白が絶妙のコントラストを奏でます。特に室内から拝見すると、柱や障子が額のように情景を切り取り、緋毛氈の赤が彩りを豊かにしてくれます。青蓮院のお庭は、樹木・苔・池・石組がバランス良く配置されていて、なかなかいいですね。もう少し冒険してもいいかな。
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 ここから白川沿いに歩いて四条へ向かいます。途中で吉井勇の歌碑や出雲阿国像を発見。長久堂のきぬたを土産として発送し、弥次喜多で小山のような粟汁粉をいただきました。
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 京阪電車でホテルに戻り、荷物をもって京都駅へ。駅ビル最上階にある空中庭園とsky wayから京都市内を一望。これで三方から都を鳥瞰できました。地下鉄で錦市場に行き、三木鶏卵と田中鶏卵のだし巻き卵を購入。先程食べ比べましたが、三木鶏卵の方がだしの味がやや濃く硬めに焼きあがっています。私はこちらが好き、行列は田中鶏卵の方が長いけど。駅に戻り、イノダでコーヒとスパゲティ・ナポリタンを食し、新幹線で帰郷。東寺の五重塔が「おはようおかえり」と囁きかけてくれたような気がします。
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 本日の二枚は、清水さんと圓徳院です。
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by sabasaba13 | 2005-02-14 18:39 | 京都 | Comments(0)
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