大芦川・真岡鉄道・烏山編(5):大芦川~鹿沼(07.7)

 さすがに小腹がへりました。幸い近くに泉屋という小さな食堂があったので、こちらで焼肉定食をいただくことにしましょう。食事をしながら一人作戦会議、実は今度のバスが鹿沼駅に到着する時間と、宇都宮行き列車が発車する時間が同じなのです。これに乗り損なうと次の列車は一時間後。そうなったら下館・真岡に寄る時間はなくなるでしょう。途中の東武日光線新鹿沼駅で下りる選択肢もありますが、たしか宇都宮には行かないはずだ。うーん、どないしよ。沈思黙考のすえ、乾坤一擲、己が強運にかけることにしました。道もすいているし、バスの到着時刻が少し早まるにちがいない、と大日本帝国陸軍参謀本部のように客観的状況から目をそむけ、「こうあってほしいなあ」という自分の都合だけで判断したわけです。結果は目に見えているのにね。
 さて女将にトイレの場所を尋ねると、道の向こう側で鍵がかかっているとのこと。「もうバスが来るからそこに紫陽花のかげでなさってもいいですよ」という優しいお言葉。大自然の懐で暮らしていると、人間は大らかになるのかな。もちろん、お言葉に甘えました。ひさびさの一句です。
紫陽花や 小さき流れ ここにあり            邪想庵
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 数分遅れてバスは到着、結論を言ってしまえば列車に乗ることはできませんでした。というわけで一時間ほど鹿沼市内の散策です。実は以前、湯西川温泉の帰りに川上澄生美術館を見にきたことがあります。あの時は東武日光線新鹿沼駅から歩いたので、JR鹿沼駅周辺は未見の地です。あらためて街をじっくり歩くと、閉業した商店の多さに驚きます。「競争に負けたら消え失せろ」という新自由主義の暗黒面を目の当たりにした気持ちです。中央や海外資本の大企業に地方が席巻されてもかまわないと政府は考えているのでしょう。でも、アンドレ・ザ・ジャイアント(古いなあ)と浜口京子を戦わせるなんて、真っ当な競争とは言えません。政府や自治体による何らかの規制、地元の小売店を支える住民の強い意志、そして良い物を作り売ろうとする小売店の努力が必要なのだと考えます。小奇麗な水路があったので行ってみると、そこにかかる木橋は危険なため通行禁止。向こうの橋も、その向こうの橋も通行禁止でした。自治体の財政難を垣間見る思いです。在日米軍への「思いやり」予算を撤廃し、自衛隊を国際救助隊に縮小再編して軍事費を減らし、核発電所を即刻なくせば、地方にまわせる財源には事欠かないのに。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2007-10-04 06:06 | 関東 | Comments(0)
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