大芦川・真岡鉄道・烏山編(12):石畑・国見の棚田(07.7)

 さて、公共輸送機関がないのは確認してきたので、ここからタクシーに乗って石畑の棚田に行きましょう。駅の近くにある営業所に向かっていると、自転車置場で「護身用ファッションこんな理由でナイフ持ち歩くのは法律違反です」という看板がありました。このあたりではそんなファッションが流行しているんだ。タクシー営業所で運転手さんに、棚田を見てから烏山に行きたいと要望を述べて交渉すると、貸切よりはメーターの方が安くなるということでした。前者だとタクシーがここまで戻ってくる料金も加算されるのですね、納得。運転手さんは気さくで話好きな方で、いろいろとこの地の様子を教えてくれました。山道を上っていると眼下に見える那珂川は鮭の遡上がさかんでその死骸の腐敗臭が街に漂ってくることもあるそうです。十五分ほどで、日本の棚田百選に選ばれた石畑の棚田に到着。山あいの緩やかな斜面に連なる棚田、鳥や蛙の声、そして風に揺れ波を打ちさわわさわわと音をたてる稲。もうこれだけで来たかいがあったというもの。しばらく運転手さんに待ってもらって、農道をしばらく上り、斜面の上の方から写真を撮りまくりました。解説板によると面積4.9ha、水田枚数180枚、平均勾配1/8、水源は天水だそうです。最上部のほうは耕作されていませんが、オーナー制度が導入されているためか、全体的に休耕田は少ないようです。美しい情景をかもしだすとともに土壌保全や治水にも役立つ棚田、しかしその維持には想像を絶する手間があります。あらためて農家の方々のご苦労に深々と頭を下げて、タクシーに乗り込みました。
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 「農村環境整備センター 棚田百選」のホームページで確認した地図では、次の国見の棚田は烏山駅から自転車で行けそうだと話すと、運転手さんは首をかしげます。すぐ近くに国見という集落があるので、棚田はそこにあるのではないかということです。わざわざ民家に入って訊いて下さったのですが、やはり国見の棚田はすぐ近くにありました。走ること数分で到着です。棚田の最上部が道路に接しており、ここからほぼ全貌を一望することができました。解説板によると面積2.2ha、水田枚数50枚、平均勾配1/11、水源は天水、石畑の棚田より狭く急な斜面に、折り重なるようにして小さな水田が連なっています。写真に撮りしばし見惚れた後、再びタクシーに乗り込み烏山駅まで送ってもらいましたが、急な坂道だし距離もあるし、これでは駅から自転車で行くというのは無謀でした。機転を利かしてくれた運転手さんに深く謝します。
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 本日の二枚は、石畑の棚田と国見の棚田です。
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by sabasaba13 | 2007-10-15 06:11 | 関東 | Comments(0)
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