別所温泉・稲荷山・姨捨編(3):上田(07.7)

 さて列車に乗り込みましょう。不安な気持ちを抱えたまま、石原所長が支配する超特大強制収容所はDing-Dong遠ざかっていきます。しょうがない雨の日はしょうがないと思いながら本を読んでいると、はや列車は碓氷峠のトンネルを抜けたようです。…雨が降っていない。上田駅で下りると…風もない。これが山ノ神の底力か、思わず畏怖してしまいます。人目をはばからず駅のホームで三跪九拝し、さっそく構内の蕎麦屋で供物を捧げることにしました。実はJTBでもらった無料のそば券があったのでした。小生は掻き揚げと卵、山ノ神は山菜をトッピングしてもらい、美味しいそばをたぐりながら店の方にいろいろとお話をうかがいました。このあたりは四方を山で囲まれているため、台風の影響をほとんど受けないそうです。なあんだ。さらに上山田温泉では、今晩が夏祭りで花火大会もあるとの蠱惑的な情報もいただきました。丁重にお礼を言って、すぐ近くにある観光案内所に行きここでも情報を物色。別所温泉の地図などをもらっていると、「どこかで見たことがある風景-映像の中の上田」というパンフレットを見つけました。このあたりは映画のロケ地としてよく利用されているようで、その場所を地図で紹介しています。私が見たことがある映画は三本だけでした。「けんかえれじい」は上田が舞台だったのか、「博士の愛した数式」に出てきた野球場は上田市民球場だったのか、へええ「たそがれ清兵衛」はこんな街中近くで撮影されたのか… それにしても何故これほどロケ地として採用されるのだろう? 卑見ですが、ポイントは二つあると思います。まず、われわれが日本的な風景に欠かせない要素だと思い込んでいる山・川・田畑が、ある程度良好な状態で残されていること。これは別所線の車窓から見て実感しました。そしてとりたてて美しくも醜くもない普通の街並みであること。後者については確認できませんが、普通の街並みって意外とありそうでないものです。もう少し敷衍すると、大規模小売店やコンビニエンス・ストアなど利潤を地方から吸いあげる中央/海外資本の店がなく、地元の人が営む小売店や商店街が元気なことですね。職住一体、地産地消、互いに買った売ったり作ったりしながらみんなで街を支えあう。そういう真っ当な暮しを具現する普通の街並みが上田には多いのではないか。映画監督にとって魅力的な背景ですよね、またいつかこの地を訪れ、この目で確かめたいと思います。
 荷物をコインロッカーに預け、さあ別所線に乗り換えです。
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 本日の一枚は、上田のロケ地紹介です。
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by sabasaba13 | 2007-10-23 06:08 | 中部 | Comments(0)
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