本郷編(1):(02.11)

 蔵出しシリーズです。五年ほど前、樋口一葉・石川啄木物件目当てに東京・本郷をフラフラと彷徨いました。都営地下鉄の本郷三丁目駅で下車すると、眼前に「かねやす」。「本郷もかねやすまでは江戸の内」という川柳で有名ですね。
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 近くの「藤むら」で羊羹を買おうとしたら、休業中。切通坂をくだって麟祥院へ。ここには春日局の墓と「大正大震災横死者之碑」があります。都心とは思えない閑静なところでした。
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 湯島天神では「泉鏡花の筆塚」「新派の碑」「ガス灯」をゲット。道路沿いに啄木の歌碑がありました。「二晩おきに夜の一時頃に切通の坂を上りしも勤めなればかな」 彼は本郷の下宿からこの坂を通って上野広小路に行き市電で銀座の朝日新聞社に通勤したそうです。あまりの夜の暗さに、崖を手でつたいながら坂を行き来したとのこと。
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 無縁坂に行こうとしたら、コンドル設計の旧岩崎家が公開されていました。残念ながら内部は補修中で見られませんが、堂々たる物件。そして森鴎外の『雁』の舞台となった無縁坂。以前一度訪れたことがあるのですが、その激変に呆然。低層マンションの建ち並ぶ普通の坂になっていました。
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 龍岡門から東京大学に入り、三四郎池へ。鬱蒼とした雰囲気の中、野良猫と戯れた後、安田講堂へ。そして赤門を出て付近を徘徊しました。このあたりにはレトロな物件が目白押し。「ニイミ書房」のファサードなぞ、建築学的にどう分類するのでしょう。さてそろそろ小腹がへってきました。昼食は「万定」のカレーライス。昭和初期のミルクホールを思わせるレトロなインテリアがしぶい店です。古風なレジスターを見るだけでも入る価値はあります。
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 本日の一枚は、三四郎池を徘徊する猫です。
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by sabasaba13 | 2007-11-15 06:15 | 東京 | Comments(0)
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