飛騨編(7):飛騨高山(07.8)

 さてそろそろ今夜の塒、高山へと向かいましょう。高山行き名鉄バスを予約しておいたので、タクシーで郡上八幡インターチェンジのバス停留所に行きました。運転手さんによると、やはり長良川河口堰の影響で遡上する鮎が激減しているそうです。何百年もかけて守り抜いた自然の恩恵を、わずか数十年で壊滅させてしまったのですね。苛政は虎よりも猛なり(「礼記」)。
 山なみの間を縫うようにバスは走り、一時間強で高山に到着です。その間、観光案内所でもらった高山のパンフレットを見ていると、なんと今日は「手筒花火」が行われる日でした。花火と夕陽と棚田と灯台と聞くとアドレナリンがふつふつと分泌して、「お、い、ら、は、ドラマー。や、く、ざ、な、ドラマー」と口ずさんでしまう私です。ようがす、見に行きましょう。駅前ホテルで旅装を解き、花火大会の時間と場所をフロントで教えてもらい、それまでの間、高山の町を徘徊することにしましょう。まず気づいたのは外国人旅行者・バックパッカーが多いこと。上高地と白川郷がお目当てなのでしょうか。高山弁(?)で訥々と話していた観光案内所のおじさんが、外国人相手となると見事なクィーンズ・イングリッシュ(?)を話しはじめたのには驚きました。
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 駅前の通りをまっすぐに歩き、宮川を渡ってまず訪れたのは古い町並。出格子の連なる木造の家々はそれなりに風情がありますが、どこかしっくりとこない、仙台弁で言うところの「いずい」という感じです。何故なのだろう? 何軒か内部を公開している民家があるのですが、もう夕刻ということですでに閉館。これは他日を期しましょう。しばらく路地を彷徨い、夕食は高山ラーメンをいただきました。
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 さあそろそろ花火の時間です。けっこう人出も多くなってきたので、少し早めに宮前橋の欄干前を陣取りました。すぐ隣では有志の方が大太鼓・小太鼓を演奏中です。夕闇が濃くなってきた午後七時半、宮川の中に作られた四つの舞台に筒をもった方々が登場しました。そして点火されます。そう、大きな筒型花火を手に持って上空に火を放つのが「手筒花火」です。わたしゃはじめて見ましたが、豪壮というか熱そうというか… 火の粉をばしゃばしゃ浴びるシルエットを見ていると心配になります。横にした筒型花火に点火し、それを手にしてじょじょに垂直に持ち上げる。この繰り返しですが、火炎が川面に映えてなかなかきれいです。演者をアナウンスで紹介するのも、家庭的でいいですね。後ろで見ていた方は「今呼ばれたのが、父ちゃんの会社の友達だ」と息子に誇らしげに語っていました。
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 さて花火が終わったので宿に帰りましょう。その前に、さっきの古い町並にまた寄ってみることにしました。以前、広島県竹原市の古い町並を夕刻歩いたときに、格子窓からもれる一家団欒の灯の美しさにいたく感銘した記憶があるので、ここでも見られるかもと期待したわけです。ところが暗い… 灯がついていない… どうやらここには日常的に人が住んでいないようです。土産屋や飲食店が多いので、昼の間しか人がいないと見た。先ほど覚えた違和感のわけはこれだったのですね。町ぐるみ・家族総出で花火見物に行った可能性もありますけれど。そうだったら前言を撤回します。酒屋で地酒「さるぼぼ」(嘘です。名は失念しました)を購入して、部屋で寝をとりましょう。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2007-11-27 06:08 | 中部 | Comments(0)
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