飛騨編(13):飛騨高山(07.8)

 うつらうつらしながら車窓に映る景色を眺めていると、あっという間に高山に到着しました。駅前の観光案内所に貼ってあるポスターを見ると、山桜神社で絵馬市が開かれているそうです。さっそく行ってみましょう。1657(明暦3)年、江戸大火の際に藩主金森頼直の危機を救った駿馬・山桜を祀った神社で、火伏せや商売繁盛のご利益があるそうです。8月にこの神社で紙に描いた絵馬を買い、家の壁に貼るのがこのあたりの風習です。なお近くには江戸時代の火の見櫓が残っています。
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 まだ夕暮れまで時間があるので、東山遊歩道を歩くことにしましょう。初代高山城主の金森長近が京都東山をイメージし、近隣の寺社を移築してできたのが東山寺町、そこを縫うように歩く遊歩道が整備されているとのことです。途中で、高山祭の山車の一つ、布袋台のからくり人形をかたどった顔はめ看板を発見。オリエンタル即席カレーの看板を見かけ甘辛いものがこみあげてきました。子どもの頃、よく食べたんだよなあ。
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 遊歩道のスタート地点である久昌寺のあたりは少し小高くなっており、街を見下ろすことができました。ん? 甍の波からぴょんとつきでたあの塔は何だ? その形状と過去の経験から判断して、明治期に作られた擬洋風小学校に間違いありません。いそいそと迷宮のような町並みに分け入って彷徨い、ようやくたどりつきました。そこは市立図書館「かん章館」。(筆者注:「かん」は火へん+換のつくりという難字で、"明らかにする"という意味) 二階部分を取り囲むベランダ、入口上部には円形バルコニー、そして学校は町の誇りであると宣言するような二重の尖塔、典型的な擬洋風小学校です。でも創建当時のものではないらしい。さっそく中に入り司書の方に訊ねると、やはり忠実に再現したものとのことです。残念。しかしその見識は素晴らしいですね。人々の教育に対する熱情の記念碑として、大変意義があることだと思います。教育予算を削る愚劣な風潮が蔓延する今日この頃、これからもそうした手合いに「たわけ者っ!」と一喝をあびせつづけてください。
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 寄り道はここまでにして、さて東山遊歩道に戻りましょう。はじめの方は省いて、素玄寺から徘徊をはじめましょう。「あれっ道を間違えたかな?」と思った頃合を見計らったかのように現れる標識があるので、それほど大幅に迷うことはありません。こんもりとした木々、静寂な境内、石畳、暮らしの息吹が感じられる町並みなどをふらふらと縫いながら気持ちのよい散歩が楽しめました。寺の門越しに眺める額絵のような高山の町もまた格別です。あるお寺さんの境内では、ユース・ホステルを見かけました。懐かしいなあ、大学生の頃は時々宿泊したのですが、今でも利用する人は多いのでしょうか。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2007-12-08 07:27 | 中部 | Comments(0)
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