飛騨編(14):飛騨高山(07.8)

 遊歩道は城山公園が近づくにつれ、神社仏閣が減り風情もなくなってきます。そのかわり城山に上ると自然がいっぱいの散策路となり、これはこれでいいものです。大隆寺、そして白雲水という湧き水を見物して二の丸に到着。残念ながら木々が生い茂り、町の眺望はよくありません。金森長近像に挨拶をして、さあ町へと下りましょう。
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 途中に「福来博士記念館」がありましたが、すでに閉館時刻を過ぎていました。ちょっと気になって今調べてみたのですが、これがなかなか興味深い人物です。福来友吉、1869(明治2)年11月3日高山市に生まれ苦学力行の後、東京帝大哲学科に学び心理学を専攻。その後透視現象(念写)について研究を重ね、幾多の成果を収められた後、1952(昭和27)年3月14日永眠。氏は、科学的に説明のできない透視の不思議な研究を重ねるうち、念写(念ずる事によってカとなり光となって写真の乾板に写る)を発見。これを、実験によって探ってみようと計画し、大学教授の地位を追われても学説を曲げず、その研究に傾倒して一生涯を貫いた人だそうです。なお私は未見なのですが、ホラー映画「リング」の貞子は彼の話が元ネタになっているそうです。へえー… ま、この手の胡散臭くおどろおどろしい話は嫌いではないので、いつか高山を再訪したら寄ってみることにしましょう。その近くには、三連アーチ窓がチャーミングな洋館(山岸写真館)がありました。福来博士もここを訪れたかもしれません。
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 両側の石垣・白壁と町の眺望が素敵なえび坂を下りて町並みを散策しながら、宿へと向かいましょう。高山を歩いていてよく眼にするのが、屋根のところにぴょこんと突き出ている小さな小屋のようなもの。私は「火の見櫓」とにらみましたが、実際は何なのでしょう? 機会を見つけて地元の方に訊きたいと思います。夕食は「小太郎」で飛騨牛朴葉焼き定食を所望。香ばしい味噌が、否が応でも食欲をそそります。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2007-12-09 07:10 | 中部 | Comments(0)
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