飛騨編(15):飛騨古川(07.8)

 いよいよ最終日です。まずは鯉の泳ぐ瀬戸川と白壁の土蔵群が美しいという飛騨古川へ行きましょう。高山本線に乗って15分ほどで到着、意外と近いのですね。午前8時ちょっと過ぎに古川駅に着きましたが、観光客らしき人影は皆無。駅の隣にある観光案内所は当然開いておりませんが、幸い観光地図がおいてありました。あーりがたやありがたやと唱えながら、さっそくこれから歩くコースを確認しました。なにはともあれ、瀬戸川と白壁土蔵街へ行ってみましょう。途中で四連アーチ窓の料理店や、凝った細工のガラス窓・見事な彫り物がある戸の旅館などを見かけました。これは侮れないぞ。
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 歩いて十分ほどで到着、うん、これは美しい。鯉が泳ぐ清流・瀬戸川と、水面に映える白壁・黒板の土蔵群。写真をばしゃばしゃ撮りたくなる情景です。
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 鯉のエサとなる長細い麩が50円で売られていたので、さっそく購入。しばし鯉と戯れました。なお解説板によると、鯉ヘルペスの発生によりこれまでの鯉は放流できなくなり、布勢四郎氏の厚意によって借りているそうです。それにしても何故町なかを流れる水路で鯉を飼うのでしょう。これは推測ですが、昔はこうした水路で食器や野菜を洗っていたので、その屑などを食べさせて清潔な状態を保っていたのでは。
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 渡辺酒造店の脇には、武満徹揮毫による記念碑がありました。「酒は/自然が人間に示す/友愛の徴だ/随って何よりも先ず/謙虚に/接しなければならない」 もう少し先に行くと、金子兜太の句碑。「町川泳ぐ/鯉に藤咲く/飛騨古川」
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 瀬戸川筋をのんびりと歩き、次は並行する壱之町の散策です。このあたりは酒・味噌・ろうそくなどを商う古い商家が軒を並べています。低い軒と出格子、出桁を支える腕木の彫り物、そして陽を浴びて清楚に輝く朝顔の花。脇の路地に眼をやると、町を見守るように山が聳えています。観光業に媚態を見せず、あくまでも日々の暮らしを大切にしている雰囲気をひしひしと感じ、私は高山よりもこちらが好きですね。中でも一目惚れしてしまった家がありました。家の前面を覆い尽す格子・格子・格子、しかも単調になるのを嫌うかのように少しずつデザインや格子の間隔を変えてあります。己の権勢や財力を誇示するためではなく、行き交う人の眼を楽しませるための家、志の高さを感じます。また本田家では、隣家との境となる側面に大きな壁がとりつけてありました。これは延焼除けのための「火垣」という壁で、高山にもありましたがこの地方独自のものだということです。
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 本日の六枚、私が一目惚れしたのが一番下の家です。
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by sabasaba13 | 2007-12-14 06:18 | 中部 | Comments(0)
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