伊豆松崎編(2):(04.1)

 長八の描いた竜の天井画や作品が残されている、そして彼の墓所でもある浄感寺の長八記念館を見物して、「伊豆の長八美術館」へ。
c0051620_7541322.jpg

 ここは彼の作品を収蔵・展示しているとともに、建物自体が現代の左官の手による漆喰によって塗り上げられたものです。以前「プロジェクトX」の桂離宮補修工事編で見たのですが、漆喰を均一にきれいに塗るってのは大変難しい技術なのですね。見事な仕上がりの壁面に思わず頬擦りをしてしまいました。スリスリ 受付でルーペを渡されたのには驚きましたが、細部までよく見て欲しいということですね。God is in the details.ようがす。というわけで、じっくりと拝見いたしました。テーマ自体は、富士・高砂・静御前など伝統的なものが多いのですが、それを表現するにあたっての技術は見事です。微妙なふくらみや、髪の生え際といった細部など、「手」という器官はここまで繊細な動きができるものかと感嘆。思わずじっとわが手を見てしまいました。ただ安心院の鏝絵には左官の遊び心を感じさせてくれるような、伸びやかで好い加減で磊落なものが多かったのに対して、長八の作品は少し固くて厳しい、ガラスケースの中の芸術作品という趣き。私は、戸外のふきさらしの戸袋で、雨風に朽ちながら、みんなに笑顔を振りまく安心院の大黒さんのほうに軍配をあげるかな。美術館となりの売店で、全国生産量80%のシェアをほこる松崎名産、桜葉でくるんだ餅を購入して、タクシーで岩科学校へ。
by sabasaba13 | 2008-02-16 07:54 | 中部 | Comments(0)
<< 伊豆松崎編(3):(04.1) 伊豆松崎編(1):(04.1) >>