駿河・遠江編(4):遠州横須賀(07.11)

 掛川駅で東海道本線に乗り換えて袋井駅まで約8分。ここでバスに乗り換えて横須賀へ向かいます。サッカーボールを蹴りながら駅へ向かう少年(おいおい傍迷惑だよ)、サッカーボールをあしらった目印を上に載せるタクシー、さすがはサッカー王国・静岡。それにしても、なぜ静岡ではサッカーがこれほどさかんなのですかね。
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 さてさてバスに乗り込むと、20分ほどで遠州横須賀に到着です。(バス停は「新横須賀」) 武田方の高天神城を攻めるために、1578(天正6)年に徳川家康が横須賀城を築き、以後城下町として栄えた町です。これといった見ものはないのですが、木造家屋や古い商店の多い落ち着いた街並みです。まずは清水邸庭園へ。江戸時代に回船業を営み、藩の御用達もつとめた清水家の池泉回遊式庭園です。黒塗りの板塀もなかなか素敵ですね。
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 ここから町の中心部までは歩いて数分。重厚な木造建築の割烹旅館「八百甚」、三熊野神社、やなせ提灯店、造り酒屋の山中酒店をぶらぶらと拝見して、西大谷川を渡りましょう。
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 天然醸造の醤油を江戸末期以来つくりつづけている栄醤油醸造を見てその先を右手に曲がると栗山製麩所があります。職人が今でも元気でざっかけなく働いている町なのですね。
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 バイパスを渡るとかつての町番所が保存されていました。そのすぐ近くにはなかなかダンモな火の見櫓が屹立。
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 ふたたび今来た道へと戻ると、和風と洋風が奇天烈に折衷された松本医院があります。看板の「小児科」という文字が消されているのが悲しい…
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 また中心部へと戻ると、「井戸道」という解説板がありました。共同のつるべ井戸へとつづく家と家にはさまれた小さな路地、大人の井戸端会議場であり、子供の安全にして格好の遊び場。いまどんどん失われている共同の空間がここでは今でも息づいているのでしょうか。
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 唐破風がついた仕舞た屋風の重厚な建築をよく見ると、瓦に〒のマークが刻んでありました。かつての郵便局かあ。
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 古いガラス窓、輪つなぎをデザインしたブロック塀、ところどころで見かける玄関前にある小さな祠。どこにでもあるようで、いつの間にかなくなってしまった物たちであふれた、愛しくなるような町です。やはり地元の職人・商人のみなさんが誠意をこめてものづくりや商いをし、この町を支えているという雰囲気を感じました。これではハゲタカ大手資本が入り込む余地はないのかもしれません。「一石入魂」という寺田石材の看板が誇らしげに夕陽に輝いていました。
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 本日の四枚。一番上が栄醤油醸造、二・三番目が山中酒店です。
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by sabasaba13 | 2008-05-08 06:14 | 中部 | Comments(0)
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