駿河・遠江編(9):由比(07.11)

 さて博物館の前にあるのが、寺尾村名主をつとめた小池邸、観光客向けの休憩所として活用されています。こちらには水琴窟がありました。
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 すこし歩くと左手に異な物件がありました。ヨーロッパ風装飾がほどこされた、コンクリート製の掲示板+時計台としか言いようがないしろものです。しげしげと調べたのですが、「昭和五年十二月」「退団記念」ということしかわかりません。満州事変の前年? 在郷軍人会の退団記念? いやはやお手上げです。何か手がかりをお持ちの方、ぜひご教示を。
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 呆然と立ちすくんでいると、後ろをするするとトラックがゆっくり通り過ぎていきました。荷台には、野菜・果物・インスタント食品・調味料などが山と積まれていました。なるほど移動式スーパーマーケットか… ある家には乾燥させた蜂の巣が玄関にかけてありましたが、これは魔除けなのでしょうか。
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 そして、ある家の玄関には「殉国の家」という小さなプレートがあり、一瞬、言葉と思考を失ってしまいました。おそらく戦死者を出した家に、戦時中配布されたものだと思いますが、取り外し忘れたのでしょうか。いや違いますね、明らかに最近建てられた家です。意図的に残してある… いまだ戦死を誇りと考えているのか、あるいはもう二度と戦争を起こさせないための戒めなのか。ドストエフスキー的鉄槌です。実は、由比で三軒、次に訪れた蒲原では二軒、このプレートを見つけました。
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 さて富士に向かって歩いていくと、しばらくしてJR由比駅に到着です。隣にある地下駐車場で自転車を借りて町の中心部へ行ってみましょう。一階の出口までは自転車専用のエスカレーターがありましたが、これは助かります。壁には「安全・安心・回復 自転車やバイクを盗られた人は困っている すぐに返しましょう "君の良心に訴える"」というポスターが貼ってありました。まだ良心という言葉が生きていたとは嬉しい限りです。「税金を掠め盗られた国民は困っている すぐに返しましょう "君の良心に訴える"」というポスターを防衛省はじめ各省庁の入口に貼ってほしいのですが… ま、「防衛省に縁りて良心を求む」という諺もあるくらいだから、無理でしょうが。駅前には大きな桜えびのアーチ型モニュメントがそびえています。待ってろよお、今行くからなあ。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2008-05-16 06:12 | 中部 | Comments(0)
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