眠る猫

 最近とんとテレビとご無沙汰している小生が唯一見逃さない番組が、テレビ東京土曜日午後十時「美の巨人たち」です。この前放映された長谷川りん二郎の「猫」という絵にいたく感銘を受けました。番組のHPで見ることができますが、大地と一体になったかのように眠るその姿は惚れ惚れとします。息づかいまで聞こえてきそう。犬とちがい、人間を見下すようなところがいいですね、猫は。特に眠っている猫が大好きで、これまで熊谷守一が描いた「眠り猫」がベストの絵だと思っていましたが、甲乙つけがたい。無性に宮城県立美術館に行きたくなりました。そうそう、彼も「猫は飼いましたが、犬はあまり人間に忠実なので、見るのがつらくて飼ったことはありません」と言っています。(「熊谷守一画文集 ひとりたのしむ」求龍堂) 以前、野良猫を飼い慣らし、「ランバレネ」と勝手に名づけて遊んでもらったこともありましたが、もう彼女もいません。噂では明治神宮の森の中に猫の墓場があり、死期が近づいた猫は人知れず姿を消しそこで永眠するとか… 石垣島で撮影した眠り猫の写真をのせておきます。山ノ神はこれを壁紙に使い、時々カーソルで鼻の頭をくすぐっています。
 なお次回の「美の巨人たち」は、山陽編(1)で紹介しました香月泰男を取り上げてくれるそうです。これは見なくては。

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by sabasaba13 | 2005-02-28 06:30 | 鶏肋 | Comments(0)
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