京都錦秋編(19):天授庵(07.12)

 そして哲学の道に戻り、南禅寺へと向かいましょう。途中で素晴らしく真っ赤に色づいた楓があり、行き交う人の足を止めさせていました。そして本日の紅葉狩りの掉尾を飾る南禅寺の塔頭・天授庵に到着。うーん、残念なことに紅葉は盛りを終えていました。ここのもみじは他所よりもかなり早めに色づくようです。しかし白砂青苔の美しい本堂前庭、その奥にある池泉廻遊式庭園は素晴らしい。特に後者は、そぞろ歩くにつれて庭の表情が千変万化に変化する、情趣にあふれたものです。11月中旬ごろに上洛する機会があったら、是が非でも再訪したいお寺さんですね。
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 穴場その八:天授庵 

 南禅寺の三門を見上げると、当然の如く人が鈴なり。このあたりの紅葉もなかなか見事です。
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 さて名残は尽きねどそろそろ帰郷することにしましょう。白川ぞいの快適な道を快走、手すりがないのがいいですね。川を身近に感じることができます。手すりのない橋があったのには驚愕。
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 ホテルに戻り、自転車をホテル前に駐車。(「京都見聞録」が回収しにきてくれます) 自転車の鍵を封筒に入れフロントにお願いして郵送してもらい、預けていた荷物を受け取り、これでフィニート。地下鉄で京都駅に行き、地下街でカレー南蛮をいただきました。帰りの新幹線の中で、私の灰色の脳細胞は「来年はどのあたりをうろつこうか」と考えはじめています。アリヴェデルチ、キョオト!

 あらためて感じたのは(当たり前かもしれませんが)、多寡の違いはありますがどこのお寺さんにももみじはあるのですね。そして綺麗に色づいています。よって「紅葉名所リスト」から完璧に黙殺されているけれど、結構なお庭のある寺社が狙い目です。みなさんが名所に怒涛の如く押し寄せる分だけ、かえって普段よりも空いているような気がします。今回の旅でいえば、智積院随心院かな。閑寂かつ静謐な雰囲気の中、縁にすわって紅葉とお庭を眺めていると、歳をとるのもそんなに悪いものでもないなと思います。

 本日の四枚。一番上が、哲学の道で輝いていた孤高の楓です。
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by sabasaba13 | 2008-06-17 06:21 | 京都 | Comments(0)
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