駿河編(12):三島(07.12)

 45分ほどで三島に到着。さっそく駅前にある観光案内所にとびこんだところ、幸いなるかな、無料の貸し自転車がありました。(ただし16:00まで) そして見所を教えてもらい、詳細な地図を数枚もらってさあ出発です。富士の雪解け水が溶岩の中を延々と流れ夏季に市内あちこちに湧き出る水の都・三島。まずは源兵衛川へ行ってみましょう。途中で「農兵節資料室」という小さな看板を発見。のうへいふし??? とりあえず疑問として脳裡に置いといて先へ進みます。駅から十分ほどで源兵衛川に到着。その昔、源兵衛さんがつくった農業用水でしたが、高度経済成長期に汚染が進み、一時は水辺環境がきわめて悪化したそうです。その後、市民・企業・NPO・行政の協力でみごとに甦り、今ではホタルや沢ガニも見られるとか。市街地のど真ん中にこんな綺麗な清流が流れるなんて、やればできるんだ! おまけに川の中に遊歩道があり、川面を歩いているような気分になれます。
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 そしてすぐ近くの宮さんの川へ。小松宮別邸のある小浜池が源流なので、こう呼ばれているそうです。こちらも市民の協力で汚染から甦った川で、ところどころにいろいろなモニュメントが置かれていました。
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 次なるは境川・清住緑地です。トンボの研究で世界的に有名な朝比奈正二郎博士の別邸がかつてあり、湿地・水田・湧水など豊かな自然環境であったのが、ここもまた高度経済成長期に荒れ果ててしまい、市民の力で甦ったところです。湿地の中には木々・池・湧水・水田が点在し、街中とは思えない水のある光景を満喫することができました。
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 国道一号線に出てしばらく走ると、柿田川公園です。柿田川ぞいにつくられており、遊歩道や水の湧いている場所(湧き間)を見られる展望所が整備されていました。滾々と湧き出で数多の生命を育む水… 見ているだけで心身にこびりついた垢が洗い流されていくようです。そして護岸工事をしていない川の美しいこと! 経済成長のためなら自然破壊なぞ屁とも思わなかった/思わない愚劣さを嘆きます。「美しい国」「国家の品格」といった胡散臭い言辞をみんなで嗤いましょう。
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 それにしてもなぜ三島にはこれほどきれいな水が湧くのか。司馬遼太郎の要を得た適確な言から引用します。「この湧水というのが、なんともいえずおかしみがある。むかし富士が噴火してせりあがってゆくとき、溶岩流が奔って、いまの三島の市域にまできて止まり、冷えて岩盤になった。その後、岩盤が、ちょうど人体の血管のようにそのすきまに多くの水脈をつくった。融けた雪は山体に滲み入り、水脈に入り、はるかに地下を流れて、溶岩台地の最後の縁辺である三島にきて、その砂地に入ったときに顔を出して湧くのである」

 本日の四枚。上から源兵衛川、境川・清住緑地、柿田川公園(二枚)です。
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by sabasaba13 | 2008-07-23 20:38 | 中部 | Comments(0)
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