浅草七福神編(7):(08.1)

 そしてこのあたりから、歩道に座り込んで酒盛りをしているおじさんたちを目にするようになりました。そして「危険! 歩行者の寝込み・飛び出し・横断に注意」という立て看板。寝込み??? ある喫茶店の入り口には「店の都合に依り御遠慮願ふ事も御座居ます。ご諒承下さい。敬白」という貼り紙。御遠慮???
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 そう、いわゆるドヤ街・山谷が隣にあるのですね。地図で確認すると、泪橋やJR南千住駅も近くにあるようです。でも怖いという雰囲気はあまりありません。真っ赤な顔をしたある御仁からは「七福神めぐりかい、今年はいいことあるよっ」と陽気に声をかけられました。耳朶に響いてきたのは岡林信康の名曲「山谷ブルース」。
今日の仕事はつらかった/あとは焼酎をあおるだけ
どうせどうせ山谷のドヤ住まい/他にやることありゃしねえ

一人酒場で飲む酒に/かえらぬ昔がなつかしい
泣いてないてみたってなんになる/今じゃ山谷がふるさとよ

工事終わればそれっきり/お払い箱のおれ達さ
いいさいいさ山谷の立ちん坊/世間うらんで何になる

人は山谷を悪く言う/だけどおれ達いなくなりゃ
ビルもビルも道路も出来やしねえ/誰も分かっちゃくれねえか

だけどおれ達や泣かないぜ/働くおれ達の世の中が
きっときっと来るさそのうちに/その日は泣こうぜうれし泣き
 あらためて歌詞をよく読むと、使い捨て、過酷な労働、蔑視、ホームレスという山谷の労働者が置かれた状況が見えてきます。てことは、日本が全て山谷になってしまったのが現状だということです。今だからこそ声を張り上げて歌いたい曲ですね。特に最後の歌詞は胸にじーんときます。額に汗して真っ当に働く人達の世の中を実現して、心の底からうれし泣きをしたいですね。でも"そのうちに"なんて暢気なことを言っていると過労死・自殺・神経症・病気に追い込まれてしまいますから、一刻も早く実現しなければ。マネーゲームに狂奔してぼろ儲けするいかがわしい連中のための世の中なんて、もう真っ平御免です。
by sabasaba13 | 2008-08-26 05:49 | 東京 | Comments(0)
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