2008年 02月 22日 ( 1 )

肥前編(1):長崎(07.9)

遠い太鼓に誘われて
私は長い旅に出た
古い外套に身を包み
すべてを後に残して
              (トルコの古い唄)
 「遠い太鼓」(村上春樹 講談社文庫)の冒頭に載っていた一文です。昨年の9月に五連休がとれることになり、私の耳に"どっどっどっ どっどーどずどど"と「アトムの子」(山下達郎)の冒頭に聴こえてくるような太鼓の音が鳴り響きました。別段すべてを置き去りにする長い旅ではありませぬが、その高揚した気持ちに変わりはありません。さて太鼓の音は鎮西の方から鳴り響いてきます。お手製の「遠くへ行きたい」リストを紐解いてみると、長崎県を中心に興味深い物件が多々あるので、今回は肥前彷徨としゃれこみましょう。近代化遺産として長崎の軍艦島・高部ダム・小菅そろばんドック・筑後川の昇開橋、戦争遺産として川棚の魚雷発射試験場・針尾通信塔・伊万里の川南造船所、谷水・日向・鬼木・土谷の棚田、史跡は原城跡、素敵な町は島原・大村・筑後吉井、観光名所は稲佐山からの夜景・九十九島、税金の無駄遣いは諫早湾干拓・佐世保の米軍基地。うん、これは面白そうだ。時刻表で調べると何とか移動も可能なようです。なお持参した本は「お節介なアメリカ」(チョムスキー ちくま新書676)。

 好月好日、早朝に羽田空港からANAで長崎空港へと向かいます。天気予報によると、この五日間はおおむね晴れ模様。もっとも心配していた台風の直撃はなさそうです。大村湾に浮かぶ島を利用してつくられた長崎空港に到着すると、長崎の角煮まんじゅうや、雲仙の養々麺の広告が眼に飛び込んできました。今回は宮本常一氏ご尊父の言葉に従い、ご当地の名物を食べ歩くつもりなので、つばをつけておきましょう。
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 ここから長崎市内へ向かうバスに乗り、一時間弱で到着。まずは定石・定番、駅前ビル二階にある観光案内所に行きましょう。これから行くところのパンフレットをしこたまいただき、ついでに諫早湾潮受堤防がよく見えるポイントを教えてもらいましょう。ところが、(当然ですが)そのような質問に戸惑い、返答不能。係の女性は島原鉄道や諫早市役所にまで電話をかけまくり、調べてくれたのでした。これは旅行者にとってほんとうにありがたいことです、多謝。そして長崎駅へ。以前に、JR横須賀駅が階段なしで直接ホームに行ける駅として有名だと書きましたが、この駅もそうでした。「みどりの窓口」に行って自転車のレンタルを申し込み、駅前にあるレンタ・カー事務所で電動自転車を借り受けました。坂道が多い長崎だけに、これは助かります。
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by sabasaba13 | 2008-02-22 06:10 | 九州 | Comments(0)