2010年 02月 03日 ( 1 )

土佐・阿波編(30):脇町(09.3)

 本日は最終日、足も折れよと歩き回りましょう。天気も晴れ時々曇り、雨には降られずにすみそうです、ラッキー。カーテンを開けると、眉目秀麗な眉山が朝日を浴びて目覚めかけているようです。本日の予定は、徳島線に乗って脇町と貞光を見物し、残った時間で徳島市内を徘徊、そして17:00徳島空港発の飛行機で帰郷、という奇を衒わないオーソドックスなもの。徳島駅から徳島線に乗り込み、吉野川にそって一路西へと向かいます。広々とした徳島平野を貫いて、列車は単線の線路を駆け抜けていきます。
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 待ち合わせのため停車するたびにホームに出て、春の雰囲気に包まれた周囲の景観を堪能。桜はまだ三分咲きでした。
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 一時間ほどで穴吹駅に到着、脇町は吉野川の対岸にあります。歩いて三十分ほどだそうですが、以後の旅程に余裕をもたせるためタクシーを利用しました。四国三郎を渡って数分で脇町の「道の駅」に到着。バス停があったので、穴吹行きバスの時刻を確認して、さあ逍遥をはじめましょう。脇町は、藍商で栄えた蜂須賀時代、阿波北部の要衝として隆盛をきわめた阿波藍の集散地です。その証しが「うだつ」と呼ばれる屋根付きの袖壁、もともとは防火のためでしたが、その商家の財力を誇示するためにより立派なうだつをつくりつけるようになったそうです。裕福な家でなければうだつをあげられなかったことから、「うだつがあがらない」という諺が生まれたのですね。以前に来た時は駆け足で通り抜けただけだったので、今回はじっくりと拝見しましょう。吉野川の支流、大谷川ぞいの柳並木は清々しく芽吹いていました。
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 そして南町通りに入ると、白壁・本瓦・格子窓・うだつで飾られた古い商家が目白押し。よくぞまあこれだけ見事に残されているものだ… ほとんどのうだつが瓦屋根をつけた豪華なもので、往時の隆盛を物語っています。そして道のかなたには讃岐山脈の山なみが遠望できます。そして店の佇まいも落ち着いたもので、クレープやキ○ィ・グッズを売るような店もなく、観光客に媚びる雰囲気はありません。背伸びや無理をせずに普段の暮らしを営みながら、観光客も受け入れるという困難な試みに成功しているように思えます。
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 おさえきれない笑みをたたえて写真を撮りまくっている怪しいおやじに、地元の中年女性が声をかけてくれました。「ここに解説があるよ」 え? 指さされたところを見ると、「町並みの観察 覗いてみてください」と書かれた緑色の小さなボックスがあります。丸窓を覗くと、なるほど、該当の家に関する説明を拡大レンズで読むことができました。(読みづらかったけれど)、共同井戸、「古ばた」「店やばんた」という古い看板のある仕舞た屋、ボンカレーやオロナイン軟膏のホーロー看板、ばったん床机(ぶっちょう)、この町にあるものをみんな抱きしめたくなりました。「ぼくたちもそうだよ」と言わんばかりに、燕たちも飛び交っています。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2010-02-03 06:18 | 四国 | Comments(0)